山崎豊子作品の重厚さ、
そういったドラマが少ない左近、
それなりのメンバーで深い内容のある、
重いドラマを見られるのはとても楽しみ。
そういう意味で楽しみにしていたが、
1クールの中で、
面白くなくて見るのが辛い時期と、
とても面白い時期があった。
基本的に裁判ドラマが私は好きなのだと思う。
だから、裁判が進むあたりは面白く見られた。
モックンが、すっかり大人になった(笑)と感じた。
あの抑えた喋り方は、わざとやっているのだろうか?
最初少々違和感はあったが、
役とドラマのイメージからははずれていないので、
それを貫き通したのだからいいのだと思う。
しかし、
昭和30年代からドラマが始まったからだろうか?
モックンと松たかこさんの芝居が少し古臭く感じたのは何故だろうか?
セットや細かい小道具に
昭和の匂いを感じさせてくれたが、
少々、作られた感じがしてしまうのは仕方がないのだろうか?
真木よう子さんという女優さんを見るのはこれが2回目。
若いのに、日本では珍しい低い声を使える女優さんである。
日本では、女性に関しては、
未だに高い声が好かれる。
アメリカでは当たり前に低い声で通す。
若い女性に求められている高い声とは、
全て喉をしめて出している声であって、
その人の地声ではない。
私はその作られた声よりも地声の方が当然みんな美しいと思っている。
西洋では、女性も腹式呼吸で地声で喋るのが当たり前なのに、
日本ではテレビに出る若い女性は圧倒的に喉声で喋っている。
私も20代の頃からずっと
オーディションに行くと「声が低いですね」と言われた。
「低い声がこれからは主流になっていきますよ」と
笑って答えたこともあるが、
そういわれた時のオーディションは通らない。
そもそも、
男性が女性に対して可愛らしい高い声を求めていたからだ。
だから、真木ようこさんのような女優さんが出てくるのは嬉しい。
若く美しい女性が、あのような声で芝居をすることが認められるのはとても嬉しい。
真木さんは、どちらの出身なんだろう?と全然知らない私はネットで調べてみる。
無名塾出身の女優さんだった。
仲代さんが、その実力を高く評価していたのに、
喧嘩別れしたそうだ。
NHKのニュースウォッチ9の女性アンカー
井上あさひさんも若いのになかなか低い声で落ち着きがある。
そもそもアンカーとは、キャンキャン喋る人ではないはず。
こうやって日本も
若い女性に
表面的な可愛さだけを求めないようになっていくのだと思っている。
さて、ドラマだが、
沖縄返還問題の黒い裏幕を暴いた新聞記者の話だけに、
当時の政治家がこぞって登場する。
その政治家たちの名前が、
誰だかは分かるのだが、
いつもよりも分かりにくく変えられている気がした。
ほとんどの政治家が亡くなられ、
または引退しているにも関わらず、
ここまで変えなければならないのは、
その事件の重さなのかもしれない。
しかし、
崎豊子さんのドラマを見ると、
彼女の本が読みたくなる。
前にも同じことを書いたような気がする。
ドラマには表せなかった奥の深さが本にはあるはず。
是非、読書を楽しみたいという気持ちになる。