映画やドラマを見ていて、
主人公が心の傷を負うような事件に遭うと、
その傷を癒すために、または、
その後の人生をやり直すために、
田舎に帰ることを選択する。
そのたびに思う。
田舎がある人はいいな。
夢や希望を持って東京に出てくる。
そして、失敗したり傷ついたり、とんでもない目に遭ったりして、
人は挫折を味わう。
その時どうするか?
田舎がある人は、田舎に逃げ帰るのだ。
逃げ帰る場所がある人は恵まれていると、
子どもの時から「田舎」というモノを持ったことがない私は思う。
この場合の田舎とは、
基本的に親がまだ居る田舎の場合が多い。
親がいなくなると、
必然的に田舎もなくなることが多い。
だから
というわけでもないが、
挫折するなら
まだ親が元気な内、
つまり若いうちをお薦めする( ゜∋゜)
さて田舎がない人はどこに逃げるか?
先ほどから逃げるという言葉を使っているが、
「逃げる」ということは一番嫌いな行為でもある。
しかし、必要な時もあると思う。
人生をやり直すためと行ってしまえば聞こえはいいが、
人生をやり直すなら、そのまま東京に居たって出来るはず。
それが出来ないから田舎に帰るのであって、
やはり逃げ帰っているという言葉があっていると思う。
私も逃げたことがある。
田舎のない私は、逃げる場所を外に求めた。
そして、それがニューヨークだった。
親戚も知人も誰もいない場所は
しがらみがなくて楽である。
でも、外国に逃げるなんて行為は、
やはり若い時にしかできないと思う。
その時だって大変なことだった。
人は、私のことを行動力があると当時言ったが、
あれは行動力ではなく、
逃げる力そのモノだった。
田舎があったら
多分田舎に逃げていただろう。
言葉も通じるし、大金も必要じゃないし、
そこに、何も聞かずに受け入れてくれる親がいたら最高だ
(なかなか何も聞かないでくれるドラマのような親はいないかもしれないが)
そんな私はここ数年田舎暮らしを希望している。
少しずつ行動にも起こしている。
が、この場合の田舎は、上記の田舎とは違う。
単に山の傍に住みたいだけ、
単にウサギ小屋のような生活から自分を解き放ちたいだけ。
田舎は、一昼夜には出来上がらない。
先祖代々そこに住み続けているから田舎である。
東京近郊で生まれ育った私は、
大人になって自力で東京に出てくるという苦労や、
方言を治さなければならない苦労には見舞われず、
とてもラッキーだったと思うが、
その反面、
田舎がある人がとても羨ましいのである。