今年の春高女子バレーボール

準決勝は、5連覇を狙う東九州龍谷高校 

VS

久しぶりにセンターコートに戻ってきた下北沢成徳高校。


事実上の決勝戦になった。


最初2セット東龍が先取した時は、これで決まりだと思ったのに、

だんだん調子を上げてきた下北沢の大竹選手が、

キャプテンの力を発揮し、

フルセットへ。


フルセット前半は、もしかしたら、勝てるかと思ったけど……


結果はともかく、

こんなしびれる試合を見せられると、

やはりトーナメントの凄さ、

そして、春高という、

3年生にとっては最後のバレーボール、

3年間の集大成という状況の中の試合が、

どれほど魅力的であるか再確認せずにいられない。


それにしても素晴らしい2チームで、

高校生の試合を見ているとは思えなかった。


両エース、キャプテンに注目が集まっていた。

下北沢の大竹選手と東龍の鍋谷選手は、

中学校の仲間で、今年Vリーグのチームに入るらしいが、

またまた同じチームに入ったらしい。

親友同士で、両キャプテン、素晴らしいライバル関係である。

実際、この試合でもその力を発揮していた。


勝利は、東龍だった。

が、

大竹選手の183センチという身長は魅力あるが、

そして前日本に現在不足しているセンタープレーヤー(センターとしてはもう少し身長欲しいだろうが)

鍋谷選手の身長は全日本には少々足りない。


決勝を見に来ていた全日本真鍋監督が

鍋谷選手に対しての感想を求められる。

「完成された素晴らしい選手」

…………

私の耳に届いたその言葉は決して褒め言葉ではない。


若い選手に求められているのは完成されていることではない。

粗削りだけれど、何かひとつ抜きんでたモノを持っている選手を好むはず。

と、

一応、講師なんかやってる私は思う。

さらに、

完成されてしまったものは、そこで止まる可能性が高いということだ。

若い人は、

本当は完成されているはずがない。

未完成だから魅力があるし、

伸びしろもあるし、

数年後にもっと素晴らしくなる逸材なわけです。


さて、この大竹選手と鍋谷選手が、どこのチームに入るのかは、

全然コメントしてくれないので私は知る由もないが、

来シーズンのVリーグを楽しみにしている。


余談だが、

私は、下北沢のもうひとりのアタッカーに魅力を感じた。

名前をチェックしていないので書けないが、

3人の素晴らしいアタッカーが居た。

大竹選手と次に背の高い選手ではなく(多分この人もセンター)

ウィングスパイカーのそれほど背のない方のアタッカー。

彼女のセンスの良さも高校生離れしていた。

彼女もプロ入りするのだろうか?


どんどん若い選手が出てくる。

当然、身長も若い選手の方が高い人が増えてくるはず。

毎年毎年、春高で活躍した選手がVリーグに入団してくる。

すぐメンバーとして登録される選手もいるし、

そうでない人もいるだろう。

新しい選手が入ってくる以上は、

必ず辞めていく選手もいる。

年配で引退していく選手はまだしも、

2,3年目で戦力外で消えていく選手もいるはずだ。

そういう選手に目を向けられるチャンスはほとんどない。

しかし、

活躍し続けることも、

注目され続けることも、

途中で首を切られることも、

実は同じように大変なことなのだと思っている。


要は、その人の人生。

その道で、小さくても輝くことが出来たら素晴らしいと思う。