東京国際に代わって
オリンピック選考レースになった横浜国際
今回は、
最有力候補の尾崎好美
中距離の実力はあるもののマラソンではまだ結果を出していない木崎良子
小出監督が押す長尾薫選手の戦いになりました。
結果から言うと、
3人とも素晴らしい活躍でした。
短距離争いになると木崎選手が強い。
ということで逆算すると
勝つためにはまず最初にスパートを掛けなければならないのは長尾選手。
今回2度目のマラソンで経験も少ないけれど、
若手で将来を期待される有望選手。
しかし、ついていくだけでかなりきつそうだった。
そのきつい中、スパートを掛けたところが見事。
それが成功せず、その後、どんどん落ちて行ってしまうわけだが、
オリンピック選考レースだから勝たなければ仕方がない。
そういう意味で、実際仕掛けてみたそのパワーは、今後に期待できます!
こういった若い選手が出てきてくれることほどうれしいことはないですね。
そして、ラスト4㌔まずスパートを掛けたのは木崎選手。
しかし、少しスピードが上がっただけで、
落ちて行ったのは、イギリスのM・ヤマウチ選手だけ。
ずっとついてくる尾崎選手が、今度は残り2㌔でスパートを掛けると
ぐんぐん離された
凡そ3秒
しかし、それ以上離されず、
そこから自分のペースを守りながら走り続け、
結果としてジリジリと差を詰めていく
そして残り500mで追い抜くと
もう尾崎選手に足は残っていなかった...
最後まで日本人選手二人のデッドヒートはあまり記憶になく
素晴らしいレースでした。
この日、オリンピック選考レースでは初めてペースメーカーを採用。
3人のペースメーカーがレースを引っ張っていったが、
暑さと湿度のせいでレース環境が悪く、
1人ずつ脱落、
予定より早い時点でペースメーカーが居なくなるという大波乱。
今回のレースで木崎選手がオリンピックの1枚目の切符第一候補になったわけだが、
結果は、来年1月の大阪国際と3月の名古屋が終わらないと出ない。
それぞれの大会で、
日本人1位ゴール+タイムの条件があるわけだが、
その3つの大会を比較するのは大変なこと。
今回の木崎と尾崎のレース運び、結果は本当に素晴らしかったので、
2位に下った尾崎選手にもまだまだオリンピック出場の可能性は残っている。
そもそも、尾崎選手は、
現役選手の中では
もっとも実績もあり安定した結果を出せる選手。
2人ともオリンピックに出場できるといいですね(o^-')b
とれもレベルの高い素晴らしいレースでした。