先週から始まった今月の新ドラマ
フジテレビの「名前をなくした女神」を見ました。
最近、子どもだけではなく、大人のいじめドラマが増えている。
そして、面白い。
このドラマは、以前放映されたOLのいじめドラマ(こんな呼び方でごめんなさい)
「泣かないと決めた日」を書いた渡辺千穂さんの脚本
そして、主演は、その時、榮倉奈々さんをいじめ抜いた杏さん。
杏と言う人は、そのドラマで初めて知った……モデルさんですよね。
実際、そのドラマしか知らないので、厭ーなイメージだけが残っている方。
私自身は全く興味のない役者さんです。
でも、今回は主演ですから、きっととても人気のある方なのでしょう。
そして、その時、一緒にいじめていた(笑)木村佳乃さんが、またいじめてる?
あの「泣かないと決めた日」は
主演の榮倉奈々さんの明るさが、素晴らしかった。
その明るさが、決して負けない強さでもありました。
3月までやはりフジテレビの火曜日にやっていた
「美しい隣人」というのもある種同じ。
このようないじめドラマがゾクゾク作られるのは、
やはり今の世相を反映しているのでしょうが、
私がこれらのドラマを見て面白いと思うのは、
いじめが面白いわけではありません。
基本的に私は悪い奴が大嫌いでして(誰でもそうですね)
つまり、
私の書く脚本には、悪い奴が全然出てきません。
基本的にみんな直接的に相手を罵倒したりする(笑い)
いい人ばかり。
つまりストレートに相手に言う人は、この際悪い人ではないわけです。
いじめの問題点は、その陰湿さにあるわけでして……。
その陰湿さが許せない。
早くすっきり正しい方向へ向かって!ってドラマを見ながら祈る。
更に、私は性善説を取っている人でありまして、
世の中の人はみんないい人だと思っています。
そして、勧善懲悪のドラマが好きでないのは、
悪い人が、単に悪いからです。
そんな人いないと思っているからです。
これらのいじめドラマの素晴らしい所は、
その登場人物の心の襞をしっかり表現している所、
その微妙な変化や、
同じことを、そこまで逆説的に取ることが出来るかという
人それぞれの微妙な心の置き所の違いを表現できている場合です。
「美しい隣人」は、少々、ドラスティックに持って行ってしまったので、
ラストは好きではありませんでした。
「泣かないと決めた日」は、主役の立場的にはいい終わり方をしましたが、
杏さんの役の救い方は、少々納得行かず……
さて、このドラマはどのように進んでいくのか、
そしてどう終わらせるのか楽しみです。
もうひとつはやはり役者さんの魅力でしょう。
私の個人的な趣味ですが、
榮倉奈々さんの役には、とにかく頑張ってほしかったけど、
「美しい隣人」の時は、ま、入れ替わっちゃってもいいかなって思いました。
これは、私が個人的に、その役をやる女優さんにどこまで感情移入できるかという問題です。
これは、役者の力や魅力でもあります。
そもそも、ドラマは社会を反映しているので、
話の中身はそれなりに面白く出来たとしても、
ラストの終わり方は、やはり現代から大きくずれることを嫌います。
ですから、現在の日本社会の大勢が求めている姿が映し出されます。
そもそも私がこのいじめにおける微妙な心の動きに感動したのは、
重松清さんの本でした。
「見張り塔からずっと」だったと思う。
とても恐ろしい話でした。
どんなに恐ろしかろうが、楽しかろうが、
その登場人物に感情移入できる、
または、そういう人もいるだろうと納得できないとドラマには入っていけないものです。
「名前をなくした女神」も
カメラワークなどで少々分かりやすくし過ぎているキライはありますが、
それは、テレビドラマと言う性質上しょうがないというべきでしょうか?
そこまで分かりやすくズームアップしなくても、
観客は分かると思うのですが……
とにかく、これから楽しみに見ます。