出演女優も好きな人が多く、

演出が鈴木裕美さんなので、頑張ってチケットを取った「トップガールズ」

かなり難しい作品でした。

英語で、イギリス人が見ればもっと分かりやすくなる部分もあるのでしょうが…

特に、最初のレストランのシーンがあまりにも分かり難く、

芝居に入り込めない人が多いのではないかと。

私は、そんな時は、女優さんの演技に集中することにしてしまうけど。


実際、私の隣で一人で観劇にいらしていた女性は(40代?)

開演した時は、オペラグラスを出して、

役者さんの細かい表情などを見ていたけど(L列でしたので、結構そのままでも見えましたけど)

多分、15分もしたら寝に入っていた。

そして、休憩後、二度と席には戻ってこなかった。

9000円の席を途中で放棄するのは、

やはりかなりつまらなかったのだと思います。


ただ、後半の方が断然面白いし、

観るべき所はあるので、

途中で帰るのは少しもったいないかと。


最初のレストランのシーンは、

台本がどうなっているんだろう?と考えながら見ていました。


実は、昔、多分1995年頃、

「トップガールズ」というシナリオをニューヨークで購入していました。

当時、私は日本で上演できる女優ばかりの芝居を探していたのです。

家に帰ってチェックしてみたら、

間違いなくこの作品でした。


stingのブログ-表紙

作・キャリル・チャーチルですから。

ただ、しっかり読んでいません。

これほど難しい作品だとすると、

少し読んでみて、読む気がうせたのだと思います。

開いてみると、


stingのブログ-キャスト

シーンが、そのままでした。

不思議なシーン割だったのです。

前半に3場、休憩挟んで2場。

最初の1場だけが、時空を越えたつくりになっているので、これが終わったところで休憩かと思ったのだけれど、

つまり、鈴木さんは、台本に忠実に上演されたのかと思われます。


stingのブログ-蔡y祖
これを機に読んでみたいと思います。


さて、その問題のレストランのシーン

ACT ONE の SCENE 1

セットを観たとき、実は、私がやりたかった芝居と共通する部分があった。

食事しながら、女たちが過去を振り返る芝居(このことは今は深く書きませんが)

それを最初に想ったせいか、食事シーンが雑で気に入らない。

料理の扱いも、食べるという使い方も、

そして、席に座っている役者さんたちが、

妙に動き続けている。

それが気に入らない。

作られた世界観を出すためなのかと思いましたが…

どうして、鈴木裕美さんは、このような演出をされたのだろう?と考え続けた。

このシーンが難解なために、この芝居は導入で客を捕らえることが非常に難しい。


シーン2からは、急に現実になるし、

登場人物も2人から始まり、

それぞれの設定を理解しやすい。

そして芝居も実にリアルに変わる。

このギャップを出すために、

そして役者が、その技量を楽しむために

シーン1の少し大げさな演出になっていたのか?


しかし、問題は台本だと思われます。

そして、訳。

そして、これを日本語で日本でやることの難しさ。


鈴木裕美さんの演出の素晴らしさは、

シーン1でみんなが妙に動き続けることを除いては、

随所に見られました。

女性の会話の特徴として、

2人が同時に喋り続けるところがたくさんあるのだけれど、

かなり計算されている。

ただ、やはりシーン1だけは、役者のミスも目立った。

人数が多いシーンだから難しいことも事実ですが……


それから額縁の使い方。

役者さんのそれぞれの使い方。


私の大好きな麻実れいさんは、いつになく、3つの役を楽しんでやっている感じでした。

そして、ラストの姉妹対決は圧巻でした。

芸を見せられたという感じで、大満足。


その姉妹役の寺島しのぶさんが主演。

やはり私の好みでは、麻実れいさんが一枚上手でした。


もう一人とっても好きな小泉今日子さん

キャリアウーマンの時の美しさが光りました。


若手鈴木杏さん。

実力派だとは知っていましたが、舞台を観るのは初めてかなぁ?

やはり若いのに達者。


でも、正直、いまこうして振り返ってみても分からないことが山ほど。

そもそも、最初のシーンがどのような意味を持って

その後のストーリーと繋がっているのか

明日になったら分かるのかしら?


近く英語で脚本を読んだら分かるのかしら?


難しいことを考えるのが苦手な方は、

シーン1では、それぞれの衣裳を

シーン2以降では、それぞれの役者さんたちの台詞の技量を楽しむのがお薦めです。