一昨日のツール第12ステージ コンタドールのレースに地元では、かなり非難の声が上がっていたそうです。なんで?って感じですが…

 つまり、ホアキン・ロドリゲスがアタックした時に、コンタドールが追わなければ、ひとり逃げていたヴィノクロフにロドリゲスが追いつくことはなかっただろうし、そうしたらヴィノクロフがステージ優勝できていた。今のタイム差ならば、最後の個人タイムトライアルで、充分マイヨジょーヌのアンディ・シュレクを抜けるのだから、このレースでたった10分詰める必要もなかったというもの。

 でも、このツールではまだ、その本領を発揮していないコンタドール。一部では、状態は今一?という方どうもされている。更にいくらアンディがタイムトライアル苦手と言ってても、まだ最終日まで一週間以上あるわけだし、何が起こるかわからないのがツール。別に逃げているヴィノクロフに勝たせまいとやったわけではないと思うのだけれど。
 
 心配なのは、そんことで、チーム内の空気が悪くなること。
ヴィノクロフはもう大人とは言え、もともとエースナンバーをつけるだけの実力の持ち主、現在はそりゃあコンタドールに勝てないとしても。そのアスタナの内部が不安。それでなくても昨年コンタとランスの不仲説があったアスタナ。
 今年は、強力なアシストヴィノクロフを得て、コンタドールはかなり楽な試合展開を出来るのではないかと、強いコンタが好きな私は思っていた次第です。

 そして、昨日の第13ステージ。
びっくりしました! あんな逃げをした次の日に、なんとなんとヴィノクロフがステージ優勝しました!強い!ヴィノクロフ。
 昨日は、かなりゴール近くまで、スプリンター勝負になるのか否か全く分からないレース。
 レース後半、HTCが列車作って引いていたから、これはまたまたカヴェンディッシュかと思ったけど、なんとなんとのヴィノクロフでした。
 そしてゴール直後、優勝したヴィノクロフに駆け寄り、抱き合うコンタドールの映像!

 凄いですねぇ~。
これで、ヴィノクロフとコンタドールの不仲説は吹っ飛んだのか?
それとも、やっぱり一昨日のレースで、問題発生していたので、それを解決させるレースだったのか?

 サイクルロードレースは、チーム競技です。勝つのはひとりだけど個人競技ではない。だから、初めて見る人にはわかりにくい所があります。さらに、落車やパンクなど不慮の事故が起こると、みんなで待ってあげたりすることもある、スポーツマンシップに乗っ取ったスポーツでもあります。そして、人間関係。
 
 現在、スプリント力では抜きん出てきたカヴェンデッシュ、そして総合力では、コンタドール。ああ、あと忘れていけないのが、タイムトライアルで無敵のカンチェラーラ。
 カンチェラーラには、自転車にエンジンがついているのではないかとの疑惑もまことしやかに報道されました。
 強い選手が出てくると、どうしても叩かれる。
 言動にはくれぐれも気をつけないと、若手に力で負け始める先輩選手はやっぱり面白くないのかも。
 年上は、立てるに限るかもしれません。

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