今回のワールドカップで、日本人の審判団が活躍しています。西村審判長を含む二人の日本人が審判として参加し、昨日は初めて決勝リーグで審判を勤めた。オランダVSブラジル戦は、後半かなり荒れる時期もあり、審判としては簡単な試合ではなかったが、西村審判の毅然とした姿勢は見ていてとても気持ちがいい。

 決勝トーナメントに入って特に、審判のミスは大きく影響する。
決勝トーナメント1回戦のドイツ-イングランド戦で、ウルグアイの審判がイングランドのランパードのシュートがバーの下をたたいてゴールラインを越えていながら得点を認めなかった。相手のドイツのキーパーの早い試合再開の技術も素晴らしかったけれど、映像では、ギリギリどころかしっかりボールはゴールラインを割っている。おかげで、次の日のイギリス誌は、一斉にこのニュースを報道。でも、「たとえこれが認められていたにしても、イングランドはドイツには勝てなかった」と認めている新聞もあったけど。
 そして同じ日だったかな? アルゼンチン-メキシコ戦で、先制点を決めたアルゼンチンのテベスがオフサイドの位置にいた。が、見落とされた。

 どちらも直後のリプレイで私たちテレビを見ている人たちには、審判のミスが判明してしまうから辛いですね。

 審判のミス問題は、どのスポーツでもあり、それに対して機械やビデオチェックを採用するかどうかがずっと問題になっている。しかし、サッカーとMLBは、未だ審判の誤審がまかり通り、誰も審判に意見できない感じがする。MLBでは、意見している時にFワードを言ったら最後、即退場処分にされる。
 バレーボールでもいつも気になっている。その一点が勝敗に響く微妙な一点の時は、特に問題になる。
サッカーの場合は、かなりの確率でその一点が勝敗を左右しているから大問題である。

 それに対して、テニスではかなり前から機械を導入した。今回のウィンブルドンはほとんど見ていないし、最近の動向は分からないのだけれど、機械が導入された頃、機械の判定に文句言っていた人もいたけど。でも、チャレンジシステムは上手く言っていると思う。
 同じくチャレンジシステムがあるのがアメリカンフットボール。審判の判定に不服がありチャレンジすると、審判団はビデオルームに入り、チェックして、その判定を覆すだけの有力な判断材料が見つかると、判定を覆す。判定が変わらなかった場合は、チャレンジしたチームのタイムアウトがひとつ減る。
 審判にとってもやり直すチャンスがあるわけだし、チーム側にとってもストレスが少ない、いい方法の一つだとは思うけれど……時間が掛かる。サッカーのように時計がどんどん進んでしまうスポーツではどうなのか? 野球とかアメフトとか、試合が時々ストップする(攻撃と守備がチェンジするとき)ようなスポーツならいいのかもしれないけれど……。

 これからもこの問題はそうそう解決しないと思われる。人間のやることだからミスがあるのも事実。人間だから感情も入るし。だからこそ、優れた審判がいつも求められているのかもしれない。

 決勝リーグが始まって、残っているチームは、すべてヨーロッパと南米になってしまいました。
そうなると、アジアである日本人審判団の存在は非常に重要になってくるはずです。

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