『「ヘッドハンティングの超ブロが見てきた、3年後転職する人、起業する人、会社に残る人」~佐藤文男著』の書籍を、今回読破してみた。
昨年末、新宿紀ノ国屋で、何気なく目に留まったのが、この書籍である。何故、金まで支払ってこの書籍を読みたくなってしまったのだろうか?恐らく、それは、私自身は生涯一社勤務したいと切望したにも関わらず、転職する羽目になったからである。
以前の私は、書籍で言えば「会社に残る人」として、転職せず終身雇用まで働く覚悟で、就職してきた。私として、最初の企業では、安定した一つの企業として、終身雇用する気持ちで働きたかった。しかし、現実では、最初の企業に、「お前に合った企業を探せ」とかあらゆる御託を並べられたり、それとなく嫌がらせをされたり、等々・・・・・で、やむ終えず転職する羽目になってしまった。
転職先では、短期間に即戦力として働けるかどうかを、値踏みされる。転職とは、即戦力を求められると実感し、改めて、【世間は冷たい】と感じた。1度目の転職先では、自分自身の人生が、本当に虫けらのように扱われてしまった。スキルを高めようと待遇の悪さに耐え抜いてきたが、結局ボロ雑巾扱いされてしまった。
今、二度目の転職先に、今のところリストラされず、勤続出来ている。
ところで、この書では、(1)転職する人(2)起業する人(3)会社に残る人という三つの生き方で、各々に必要とされる課題を提示しているので、下記に簡潔に列挙してみたい。
[1]転職する人に必要な課題は、下記の通りである。
①仕事の専門性。
・その道のエキスパート
・その道のスペシャリスト
②企業に求められる「売り」
③短期間における戦力化
④他社でも通用するキャリア
⑤実務経験
⑥様々な見聞による知識や教養
⑦適性検査による試験対策
[2]会社に残る人に必要な課題は、下記の通りである。
①社内専門性確立能力
②自分の「売り」となる分野
③社内の人脈と社外の人脈
④世の中のトレンドを掴む情報収集
⑤忍耐・調和
⑥周りから認めて貰える能力
⑦スペシャリスト=専門家への道か?マネジメントの道か?
[3]起業する人に必要な課題は、下記の通りである。
①時間でなく成果
②営業力・稼ぎ力
③企画力・プレゼンテーション力
④分析力
⑤予測力
⑥ネットワーク力
⑦経営哲学
⑧ゴルフを通じて教養
戦国時代で例えるなら、戦国大名は起業家である。戦で負ければ、お家断絶となる。起業の場合、起業した会社が、赤字経営となり倒産する事である。
戦国大名の中で、徳川家は、スペシャリストを、次々と採用していった。旧武田家家臣や武田家兵法などを、徳川家の実力向上の為、家康は、吸い取り紙のように摂取していった。徳川家スペシャリストの人物名と言えば、忍者の半蔵や坊主の天海や外国人の安針や懐刀の正信などが、代表格と言える。正信の場合、一向一揆で徳川家に反旗を翻して、刃向かった家臣であった。にも関わらず、諸国を放浪し最終的に家康の懐刀となっている。優秀な人材であれば、敵であっても重宝した実例である。常に【さらなる高み】を目指していこうとして、あらゆる長所を習得していったからこそ、家康は、天下統一出来、300年に渡る平和な日本を築いていくたのである。
私の場合、起業する気持ちは全くない。予測力や営業力に自信を持てないからである。ましてゴルフ等は、出来ないからである。先程、話した通り、会社に残る人として、安定した生き方を望んでいた。しかし、現実では、転職する羽目になっていた。
それでは、転職しても、転職しなくても生き残れる生き方とは、一体何なのであろうか?
転職する人と会社に残る人とに、双方が必要とされる共通の課題に、注目するしかない。
双方の課題における共通点とは、スペシャリストへの道である。上記に列挙した①②である。
①仕事の専門性=社内専門性確立能力②企業に求められる「売り」=自分の「売り」となる分野から、スペシャリスト=専門家への道を目指していけば、転職しても転職しなくても、必ず生き残れる。
スペシャリスト=専門家への道とは、果たしてどんな道なのであろうか?ボクシングで言えば、純粋に真っ直ぐな気持ちで、ガチで仕事している事である。ボクサーもスペシャリスト=専門家への道と言える。何故なら、試合とは、ガチ=真剣勝負で格闘する事であるからである。映画「クリード~チャンプを継ぐ男」の台詞を使えば、『徹底的に戦え』なのである。
私の大学時代、所属したゼミで、ゼミの教授から【その道の専門家】を目指せと教わった。大学では、「学生としての専門家」を目指していけと、教わってきた。遊び呆ける学生が多い中で、唯一勉強するゼミであった。私も、社会人になっても、仕事における専門家になろうと目指していったが、辛酸をなめ、転職し職場環境が変わり、仕事内容も変わり、一から苦労してきた。たとえ、リストラされたとしても、どこの会社でも通用する【キャリア】が必要なのだと、その時に痛感した。
その分野なら、どこであろうと文句なく言われる事なく通用するキャリアこそ、その分野におけるスペシャリストである。
スペシャリストとは、その分野における【練習量】が多い人の事である。格闘技で言えば、ボクシングにしろ水泳バタフライにしろ、「頂点を究める」ことである。頂点を究めて行けば、対戦相手がどれだけ強いかが、一目見ただけでわかる。
今の会社では、夢であり幻でもあるが、私として、今後、エグゼクティブ・スペシャリストを、将来目指していきたい。エクゼティブ・スペシャリストになれなくても、転職する羽目になっても、前職で身についてきたキャリアが、活用出来るからである。しかも、まず第一に、スペシャリスト=専門家になれば、【生きていく自信】を持てるからである。生涯一社勤務したいと思っても、会社に頼れない時代である以上、スペシャリスト=専門家への道を目指していきたい。
幾つもの会社を渡り歩く、ジョブホッパーは、勤務期間が短い為、スキルを磨く事が出来ない。スキルを高め磨きあげていく為には、【石の上にも三年】の気概で、今の会社に最低5年以上在籍する必要がある。