「デモンストレーション」について | 茨城大学人文社会科学部正保研究室

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昨日は県立茎崎高校で研究授業に参加しました。

授業は「ライフスキルを高める心理学」で、内容は『10時間の授業で学校が変わる!』から10月の授業内容「知ってるよ!」「それはちょうどいい!」「シェアードストーリー」の3つ(本来ならこの後に「ワンワード」が来るけど45分授業ということもあって割愛)。

 

「知ってるよ!」実施に先立ってキャンパスエイドの大学生たちがデモンストレーションを実施。

 

A「タイムマシンが発明されたよ!」

B「知ってるよ! 今度試乗会があるんだよ!」

C「知ってるよ! 料金がすっごく高いんだよ!」

D「知ってるよ! でも1回1000円で乗れるんだよ!」

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「でも1回1000円で乗れるんだよ!」はその前の「料金がすっごく高いんだよ!」を否定しているので「イエスアンド」になりません。大学生はどうやらワークの本質をよく理解しないままデモンストレーションをしているようでした。「1回100万円なんだよ!」と言っていればその後の発展の可能性が広がったと思いました。

先日、参観した茨城大学教育学部附属中学校のワークでも教育実習生がデモンストレーションをやっていましたが、どれだけ理解していたのかは不明(特に問題場面は見なかったが)。

先生方は使えるマンパワー(大学生)があるとそれを使おうとしますが、自分もそこに参加するべきと思いました。参加することにはリスクが伴いますが、授業者自らがリスクを負って「してみせる」ことでメンバーに伝わるものがあると思います。

思い出してみると、絹川友梨さんのワークショップに何度も参加しましたが、彼女がデモンストレーションを誰かに「任せた」ことはなかったハズ。いつも自分(と誰か)がやっていました。これって結構大事なことだと改めて気がつきました。