スゴロクトーキングのニューバージョンです。
大変長らくおまたせしました。
4月発売の新著『10時間の授業で学校が変わる!』に掲載されています。
従来のスゴロクトーキングは多くの方に活用されてきましたが、一部問題がありました。
詳しくは2023年11月5日付け本ブログに書きましたが、大きく分けて以下の2点あります。
1.「ゴール」があることで参加者が無意識のうちに先を急いでしまう。
2.セクシュアル・マイノリティの方が答えにくい話題が一部にあった。
新スゴロクトーキングは、これらの点に配慮し、ホームからスタートしてホームに帰ってくるという形式にし、話題の内容も一部変更を加えました。
本ブログでは『10時間の授業で学校が変わる!』出版に先駆けて新・スゴロクトーキングを公開します。
これに伴い、旧スゴロクトーキングは本ブログより削除します。
現在旧スゴロクトーキングをお使いの方は速やかに「新・スゴロクトーキング」に移行してくださるようお願いします。
※クレジット入れてあります。
バージョンアップに伴うその他の改善点としては、ホーム(旧バージョンではスタート)と最初のネコ(旧バージョンではカエル)の間5マスだったのが6マスにしてあります。
5マスだとはじめにスタートでサイコロの目が6出てしまうと、いきなりネコ(カエル)になってしまい、そうするといきなり5マス分の話題を全部読む必要ができてしまいます。
そうならないようにホームとネコの間を6マスにして、たとえ6の目が出てもネコ(カエル)には到達しないようにしてあります。
ちなみに6マス目の話題の「今夜9時に何してる」はゼミの学生たちと話し合って決めました。
ゼミでは「今夜10時になにしてる」にすればトレンディドラマの題名みたいですてき〜♡、と盛り上がったのですが、一部の小学生などは10時では寝てしまっているんじゃないか、ということで9時に落ち着きました。
いろいろなことに気を遣って成り立っています。
カエルがネコになっているのにはあまり意味はありません😁
『10時間の授業で学校が変わる! 楽しく学べるグループワーク』に収録されています。
【スゴロクトーキングに関する一般的説明】
ねらい:小グループでスゴロクをしながら会話を楽しむことを通して、相互理解を深めます。
準備:スゴロクシート、サイコロ
グループ:5人一組程度(4人だと人数が少なくて少し物足りなく、6人だと順番が回ってくるのに時間がかかって間延びするので5人がベストです。4人か6人だったら、4人の方がいいかなというのが個人の感想です)。
スゴロクシートを配る。
〈教示例〉
これからみなさんでスゴロクをしてもらいます。サイコロを振って止まったマスに書いてある話題を話してください。カエルのマスに止まったら通りすぎた好きなマスの話題を選んで話してください。他の人の話に対するツッコミは「あり」です。みんなでどんどんツッコミあいながら会話を楽しんでください。
それではみなさんキーホルダーや消しゴムなど自分の駒になるものを探してください。最初に話す人を決めたら、その人から順に時計回りに話してください。
※最初に話す人を決めるのに以下の方法を参考にすることもできます。
1.一番○○な人から:遠くから来た、朝早く起きた、誕生日が近い… (初対面向け)
2.一番○○そうな人から:涼しそうな服装の、髪の長い、体育会系の…(面識有向け)
サイコロは「教示」が終わってから配った方がいいでしょう。始めにサイコロを配ってしまうと、「教示」を聞かずに始めてしまうことがよくあります。
実施中は適宜巡視します。
ゴール(新バージョンではネコ)もカエルのマスです。ゴールしたメンバーが出た場合、自分の番が来る度にスゴロクシート全体から好きなマスの話題を選んで話すよう指示する。
全員がゴールするか制限時間(通常30分程度)が来たら終了とする。事前に「あと○分で終了です」「それでは次の人が話したら終了とします」等のアナウンスをするとよい。
〈シェアリング例〉
「今、みんなでスゴロクをしながら○○分間話をしました。今まで余り知らなかった人ともいろいろな話ができのではないでしょうか。それでは皆さん、その場で楽な姿勢をとって軽く目を閉じてください。今、グループのメンバーと話をしながらどんなことを感じていたでしょうか。話をしながら自分が感じていたことを振り返ってください。時間は30秒ほどです。(30秒待つ)。目を開けてください。それでは、次に話す番だった人から、今目を閉じている間に考えたことを考えたことをグループの人に話してください。」
グループ・集団形成の初期に行うと効果的です。お互いの面識度を高めるのに役立ちます。
SGEのさまざまな要素が凝縮されているエクササイズでもあるります。
このエクササイズがうまく実施できないグループの場合、かかわり方を基本的に考える必要があると言えます。
もっと楽しい、あるいは構成度が緩い、表現的な活動を検討する必要があります。
スゴロクトーキングについての解説についてはこちら
※サイコロトーキングとの違い
スゴロクトーキングとサイコロトーキングはよく混同されています。
スゴロクのシートとサイコロを使ってお話をしていくのがスゴロクトーキングです。
サイコロトーキングの場合はいわゆるスゴロクのシートではなく、各話題についてのシートとサイコロを使ってお話をしていきます。
サイコロトーキングについてはこちら
https://ameblo.jp/group-work/entry-12451944680.html?frm=theme