大学に入って最初の時期は、自分で言うのも何だがかなり上手くやっていた。

 

評価に関わるものに筆記テストの割合がそこそこ大きかったのも幸いした。

 

対人関係は極端に苦手だが、筆記はそこそこできるのである。

 

数学や物理のような頭を使う筆記は苦手だが、社会や英語のような暗記の要素が強いものは得意だった。

 

これが幸いし、GPAもそこそこの数字を取った。

 

今思えば、グループワークであまり上手くいかないことも多かったのだが、そこはさすが大学生。

 

周りの心優しい人たちが上手くフォローしてくれた。

 

これには今でも感謝している。

 

グループワークが多い学部でも、そこまで支障を感じなかった理由はそこにある。

 

そして、信じられないことに何人か友達もできた。

 

そこで、私は、少し調子になった。

 

すなわち、自分も普通の人と同じような生活ができるのではないかと思ったのである。

 

私は、アルバイトを始めてみることにした。

 

まあ、簡単なチラシ配りのようなものだ。

 

外見的には真面目である私は、そのアルバイトに採用された。

 

しかし、あろうことか時間を間違えたのだ。

 

結果として、解雇される形となった。

 

これは我ながらショックだった。

 

この時、私はカッターで自分の手を切りつける自傷行為、いわゆるリストカットをした。

 

そう、この時点でメンタルが病み始めていることを警戒すべきだったのだ。

 

確かに時間を間違えたのは、私のミスだし私の責任だ。

 

大いに反省すべきことである。

 

しかしながら、悪いことをして反省したなら、それを成長の糧として未来に生かせば良い話なのだ。

 

だが、その時の私は「もう何もかもおしまいだ」とまるで地球が滅亡したかのように絶望した。

 

その後、暫くバイトに再チャレンジはしなかった。

 

だが、ここで挫けていては何も変わらない。そう思いなおした私は、新しいバイト先を探すことにした。

 

いくつか落ちもしたが、たまたま私のような者を雇ってくださったところがあった。

 

そこの方たちにはとても良くして貰った。それは今でも感謝している。

 

感謝すべきところは多分にあるが、やはり一番は私を普通の人間として見てくれたことだろう。

 

今まで差別や偏見に満ちた目で見られることも度々だった私は、それだけでも嬉しかった。

 

前回の反省を生かして時間を間違えないように手帳やカレンダーにスケジュールを書き込んだ。

 

しかし、驚くべきことにそれでも数回時間を間違えてしまったのである。

 

そのことは、本当に申し訳なく思っている。

 

これも100%私が悪いわけだが、今度のバイト先の人たちは本当に心暖かく、私をフォローしてくださった。

 

そして、1年生は無事に乗り切れるような予感も少しはしてきた。

 

だが、更なる試練はこの後に待ち受けていた。

 

そう、それは私の最も苦手とする分野の登場だ。