フェルド様を復活させるためにはあと200人の生贄が必要だ。

 

合計で250人の生贄をささげればフェルドが完全復活する。

 

先に旅立っていったサーパスたちが50人の命をフェルド様のために捧げてくれた。

 

俺たちはあと200人の人間の命を奪えば良いということになる。

 

尊い命を奪ってしまうのは心が痛むが、これもサーパスの世のためだ。

 

人間は、サーパスの社会を形成するためには邪魔な存在...

 

俺たち4人、ルド・ミンナ、ディプラ・ボンザ、ゴジパ・ボブジ、エミル・キピータは1人50人の人間の命を奪うことに決めた。

 

1日後......

 

警視庁捜査一課の室内にサイレンが響き渡る。

 

エンハンスシステムがサーパスが出現したことを知らせているのだ。

 

サーパスの出現情報を見てかずとは珍しくも驚きの表情を見せた。

 

「どうした?」と、伊藤心美がかずとに尋ねる。

 

「違う種類のサーパスがA地点~D地点に4体も同時に出現しているんです。」、とかずと。

 

その時、B地点に何者かが侵入したという通知が入った。

 

それはサーパスでも人間でもない存在だった。

 

エンハンスシステムが人間ともサーパスとも捉えられない存在、それはアノマニスだけだ。

 

しかも、サーパスが出現してからこんなに早くB地点に迎えるのはおそらくAランクのアノマニス。

 

高速移動のサイコキネシスを使ったのだろう。

 

おそらくあいつは五十嵐ゆりな...

 

かずとは状況を素早く把握すると、警視庁の伊藤心美たちにD地点に向かうことを伝え、ヒューマノイドエンハンスシステムを装着した。

 

D地点に到着すると、既に10人ほどの命が奪われていた。

 

こいつは手ごわいだろうな、と彼は直感した。

 

その時、後ろから声がした。

 

「君のことはよく知っているよ、西園寺かずと...君は人類の救世主だからね。僕が君を殺してあげる。」

 

そう言って、指を鳴らすと土ぼこりが大量に飛んできた。

 

どうやらこのサーパスは土を操る能力を持っているらしい。

 

かずとは土ぼこりを銃で弾き飛ばした。

 

その頃、五十嵐ゆりなはエミル・キピータと闘っていた。

 

「俺の邪魔をするな!」というエミル・キピータが強風を吹かせゆりなの目を眩ませる。

 

その隙にキピータが逃げたが、ゆりなが高速移動してすぐあとを追ってくる。

 

かずととゆりなはあることに気づいていた。

 

それは、今回出現したサーパスはアノマニスと闘う意思が感じられないのだ。

 

おそらく人の命を奪うことだけが奴らの目的なのだろう。

 

サーパスの社会を作るために人間だけを標的にしようと割り切ったのか、それとも奴らには他の目的があるのだろうか...