「フェルド様も人が悪いよな。あんな大事なことを最初に言わないなんて。」、とボブジ。

 

「そうね。光のデバイスなんて、どうやって探せば良いのよ。」とミンナ。

 

俺たちはだれがどのエリアを探すかを決めて、手当たり次第に光のデバイスを探すことにした。

 

随分荒い探し方だが、手掛かりが何もないので仕方ない。

 

今日は天気も良いとは言えず、これから不吉なことが起こるのを象徴しているかのようだった。

 

Xエリア全体を探すことになったルド・ミンナが光のデバイスを探しているときのこと。

 

空から突然網が降ってきてミンナに覆いかぶさった。

 

気が付くと、ミンナは知らない場所にいた。

 

起き上がろうとしたが、身体が何かに引き戻される。

 

どうやら気を失っている間に拘束されてしまったようだ。

 

周りには沢山の人影が見える。

 

それが、Cランクのアノマニスの集団であることに気づくのに時間はかからなかった。

 

「あんた、サーパスの一味だろ。光のデバイスの在処を教えろ。」と、そのうちの一人が言う。

 

「知らないわよ。だいたいあたしだって光のデバイスの存在を初めて知ったのよ。」とミンナが言った瞬間、身体中に激痛が走る。

 

どうやら電気ショックを流されたようである。

 

抵抗して周囲のアノマニスを凍結させようとするも、それは失敗に終わった。

 

Cランクのアノマニスたちは協力することで犯行を企てていたのだ。

 

一人一人の力自体は弱くても全員で力を合わせれば強大な力になる。

 

ルド・ミンナの情報は一通り調べてある。

 

こちらの動きを読まれないために気配を消し、物を凍結させる力を阻止する空間に彼女を拘束したのだ。

 

気配を消す能力を持っているアノマニスと超能力を使えなくする空間を作れるアノマニスがいたのはラッキーだった。

 

そして今活躍しているのは拷問役、いや、電気ショックを扱えるアノマニスだ。

 

「良い加減在処を吐け!」

 

「ホントに知らないって言ってるじゃない。良い加減放してよ...」、ミンナは半分涙目になりながら仲間に助けを求める。

 

脳内通話でアドバンスフォーの仲間に敵に見つかったことを知らせたのだ。

 

俺たちアドバンスフォーは良くあるありふれた悪の組織とは違い仲間を見捨てるようなことは決してしない。

 

ミンナから伝えられた情報をもとに、俺たちは現場に向かった。

 

俺辰が現場に着くとすっかり憔悴しきった彼女の姿がそこにあった。

 

何かを訴えるように空を見つめ、息を切らしている。

 

元々体力がある方ではないのだ。

 

30分も尋問を受ければかなりの消耗になるだろう。

 

俺たちの姿を見るなり

 

「まずい。一旦退散するぞ。」と言って、アノマニスたちは逃げていった...