太古の昔、サーパス一族はナルプト・ランプ族という名で存続していた。
だが、長い歴史の中で彼らは人間との生存競争に敗れたのである。
そのナルトプ・ランプ族の中で歴史に名を遺した占い師、それがローラだ。
今ではサーパス界の占い師の名で知れ渡っている。
彼女は透き通った青い瞳をしていたらしい。
過去に書かれた彼女の肖像画からは、彼女が神に愛された存在であることを直感できる。
彼女は宇宙と繋がることができたようだ。
そして、彼女の予言はことごとく的中していた。
そう、ローラはミーティアの存在まで予言していたのだ。
ローラによれば、人間の意識には顕在意識と潜在意識の2種類があるらしい。
人間の脳には3%の顕在意識と97%の潜在意識がある。
潜在意識には無限の可能性があり、それを最大限活用できるのがミーティアという存在だそうだ。
そんな凄腕の占い師が、太古の昔にナルトプ・ランプ族がサーパスとして復活することを予言し、更に人間とサーパスが共存すれば必ず人間が勝つと言ったのだ。
よって、俺たちサーパスは手荒な技を使ってでも人間を倒すために進化を遂げた...
幸福は人間のもとに訪れるのか、それともサーパスのもとに訪れるのか、運命の火ぶたはもうきって落とされてしまったのだ...
俺は、本音を言えば、だれもが幸せになれる世界を求めている。人間の世界にも少しは良いものがあるのだ。
特に特撮やアニメの数々...
仮面ライダー、ウルトラマン、プリキュアなど... 俺はとにかくヒーローに憧れていた。
ヒーローものの曲を初めて聴いたときはとても感動したのをよく覚えている。
それらの作品のopはどれも俺にとっては厚くなる主題歌なのだ。
だが、現実世界ではヒーローになれる人数の定員が決まっているというのは前も言ったとおりである。
俺はヒーローになれなかった...
俺はフェルド様の部屋の中の鏡からドラゴンと闘っているミーティア、鈴木奏多を見つめた。
彼だって、普通のサラリーマンではないか。
西園寺かずとや五十嵐ゆりなのような天才でもなければ、ヒーローのような容姿でもない。
はっきり言ってルックスは並みの並みだ。
「なぜ俺ではなくこんな奴がヒーローに?...」
ドラゴンが吐いた火を彼がよける。
奏多が思ったより苦戦しているのを見て西園寺かずとも助けに入った。
この2人、実に息があっている...