前回からの続き
犬服シャツのシルエットを比べてみたら・・・
左が水玉ちゃん 右が無地くん
無地くんの方がシャープなシルエットで、水玉ちゃんは少しゆったり目に見えます
でもここで重要なのがサイズ
胸回りは無地くんの方が1㎝大きく、
首回りは水玉ちゃんの方が1.5㎝大きいです
胸囲で言えば無地くんの方が大きいので
胸囲サイズだけでは全体的なシルエットは決まらないということですね
この原因は、後述するとして・・・
あと気になったのが着せやすさ
これは圧倒的に水玉ちゃんの勝利でした
でもほどんど同じサイズなのになぜ??
気になっちゃうよね~
ということで、
「第一回 着せやすさ徹底検証!!」
やってみました~
ではまず「犬服の着せやすさ」とはなんぞや
私の中での着せやすさは、ズバリ袖への前脚の入れやすさ
これに尽きます
かぶるタイプは頭入れもありますが、これはワンコが嫌がらなければ
ある程度クリアできるけど
脚入れは結構大変
前開きだったら別にそんなの考えなくてもいいんじゃない?って思うでしょ
イヤイヤイヤ~
伸びない生地のシャツでゆとりがなかったりすると、大変レベルを超えて着せられないもんね
そもそもワンコの脚は人間の腕のように自由自在に動かない
どっちかっていったら人の脚に近いですよね
洋服を着るときは脚を折りたたむようにして袖に入れるでしょ
だから脚を入れる輪っか(アームホール)がどこまで下がるかで入れやすさが決まる
ここで黒トルソーちゃん登場~
まず片方の脚を入れてから、もう片方の脚を入れる時に
アームホールの先端がワンコの脚のどこまでくるかチェック✔
上になればなるほど、着せにくい、着せられない事になります
無地くんの記録~ マスキングの上端!
お次は水玉ちゃん
おっとマスキングの下まで来てます
だから水玉ちゃんの方が着せやすかったんですね
で、ここからが本題
じゃあその長さって服のどここれが肝心
こっこでーすこっこ、こっこ~っ(イモトさん風に)
ここが長いと着せやすいって事ですね
でもこの長さって、何? 胸囲?アームホールの大きさ?
もちろんその辺りも関係するけど、今回の場合胸囲は無地くんの方が大きかったよね
じゃ、アームホールは?
測ってみると無地くんの方が1㎝くらい大きめ
じゃあいったいどこなのよー
ここ
肩線(意外な場所だ~)
もちろん、胸囲やアームホールの長さも関係しますが
今回の場合、それを相殺しても水玉ちゃんの肩線が長かったと言うことですね
それに肩は袖に近い位置にあるので脚入れに影響しやすい箇所だと言うのも
理由の一つだと思われます
じゃあ 肩線が長ければいいのか?って言うと、そうは問屋が卸さない
人の場合は肩線が長すぎると、肩が落ちますよね
犬の場合、肩はないけどワンコの前脚の可動部分が身頃の中に入って前脚の動きが妨げられたり、袖が下がって脇との間に隙間が空きすぎて動きにくかったりします
今回の水玉ちゃんは動きにくかったりするレベルではないので適正範囲内
ただ、肩が長く、袖が下がっているのでゆったりシルエットに見えますね
そうこれがゆったり目に見える原因のひとつでした
もう一回最初の写真みて
肩の位置全然違いますよね~
サイズがほどんど同じでも色々な所が違ってくるもんなんですね~
色々な型紙を使うと面白いですし、すごく勉強になりました
次回はシャツの作りについて比較したいと思います