grondionさんのブログ -6ページ目

grondionさんのブログ

ブログの説明を入力します。

第2幕公開!!
イベント 『蛤御門でつかまえて』



―コレクションシート―

12122396245



[アイテム 一覧]
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  


第2幕
アイテム・・・「高達」

grondionさんのブログ


「ほら、○○。頼まれていた品だよ。」
おちあった蛤御門の前で、
慶喜さんが上品なあやめ色のちりめんの包みを差し出した。
「ありがとうございます・・・・!翔太くんきっと喜びます」
わたしはぺこり、と頭を下げてそれを受け取る。

「うん。だが○○の故郷は興味深い風習がたくさんあるね。
生まれ日を祝うのも珍しいし、
おれはこの国のものを随分見てきたつもりだけど、
そんな形の木彫りは初めてだ」

「えへへ・・・」
慶喜さんは勘も頭も良いから、
下手に喋るとぼろが出そうな気がして笑って言葉を濁す。
「結城が息災であるように、色も吟味して祈願しながら塗っておいたよ」
「あ、ありがとうございます・・・」



これはガンダムです。



とはいえないまま、申し訳なさに俯いてしまう。
勿論ガンダムに息災を祈ったところでご利益などない。

慶喜さんごめんなさい・・・
わたしは心の中で平謝りをした。


節句が過ぎ梅雨が明け、
いよいよ夏も盛りというこの季節に翔太くんは生まれた。
小さな頃はお誕生会を毎年やっていて、
わたしもお菓子やカードをプレゼントしていたけれど、
いつからかお誕生会はなくなり、わたしたちには距離ができた。

けれど翔太くんと幕末に来てからは、
また昔みたいに一緒に笑えるようになり、
そのことが嬉しかったわたしは
また誕生日をお祝いしてあげたいと考えた。



翔太くんはバスケが大好きだったけれど、
周りの男の子たちと同じようにロボットのおもちゃなんかも持っていて、
雨の日はそのロボットでわたしの人形と遊んでくれた。
そんな事をふと思い出し、
記憶の片隅の、たぶんガンダムだったそれを彫ってみたのだ。

けれど幕末に来ても不器用に変わりはなく、
わたしの木彫りはなんというか、呪詛人形のようになっていた。


「おや、○○。お前は愁う顔も綺麗だけど、笑っているのが一番似合うよ。
困りごとならもっとおれを頼ってよ」
呪詛人形をみつめ情けなく眉を下げていたわたしに、
そう声をかけてくれたのが慶喜さんだった。

慶喜さんは手裏剣を作るとかで、
「木彫りは任せて」とわたしのできそこないガンダムの
細部を手伝ってくれた。


grondionさんのブログ-120808_0104~01.jpg





さらに一体何を塗っているのか、
彩色も趣味だからやってあげると申し出てくれて
わたしは彼の厚意に甘えさせてもらった。


そして今日、完成したガンダムを、一緒に渡しに行く事になったのだ。


「ねえ○○、おまえさえよければ、先に結城の所に行かないか?」
慶喜さんはそう言って、わたしの肩をごく自然に抱き寄せて歩きだした。
こそばゆい嬉しさに自分の心臓が騒いでいるのがわかる。

「はい、わたしはいつでも。でも、どうしてですか?」
「せっかくの逢瀬だからね、早くふたりきりになりたいんだ。
今日はおまえがおれから離れ難くなるくらいに、たくさん愛してあげる
―――こうして」

慶喜さんのいい匂いが近づいた刹那、

綺麗な唇がわたしを甘く塞いだ。
そのままよろよろと2~3歩後ずさると
御所の塀に逃げ場を阻まれてしまった。

「ふふ、かわいいね、○○。でもだめ、もっとだよ・・・」
唇を僅かに離し囁くともう一度、
腰に回した手で強く腰を引き寄せ、
わたしの声も待たずにさっきよりもっと深く唇を合わせる。
塀に押し付けられた背中はひんやりするのに、

慶喜さんに触れている部分はどこも熱を籠らせて彼を焦がれる。

もっともっと混じりあったら、

わたしはどうなっちゃうんだろう。

そう思ったら上品な着物からでもわかる慶喜さんの身体に指まで震えた。

そして永い口付けから開放されたころにはもう、息をするのもやっとだった。

「・・・ねえ、そんなふうにずっとおれに溺れていて、○○。
どこにいてもおれだけを見ていて」
鼻先どうしをくっつけて慶喜さんが囁いた。

「・・・はい・・・」
たぶん熱い頬を感じながら頷くと、
慶喜さんはため息でわたしの肩におでこをのせた。

「・・・本当はさ、みっともなく妬いてるんだ。
ずっとこんなに想われて、

おまえとの思い出まであってさ、結城はいいなって。
おれは余裕なんてないよ。
おまえのことで余裕など感じたことがない。
らしくないし、格好悪いのも承知で、それでもおまえに惚れてる」
横顔の、琥珀みたいに綺麗な流し目とぶつかって、
いとしい気持ちに胸をつぶされそうになる。


「わたしは慶喜さんしか見えてませんから。
これからの思い出を分け合って一緒に生きて生きたい人も慶喜さんだけです」
「・・・信じていいかい?」
「はい、信じてください」
揺るぎなくみつめたまま頷くと、
「嬉しいよ。では遅くならないうちに結城のところへ行かなくちゃだな。
その後はおまえをたくさん可愛がってあげるから、覚悟しておいて」
と言う上機嫌な慶喜さんに手を取られ、
わたしたちは翔太くんと龍馬さんの逗留先へ急いだ。







龍馬さんはちょうど出かけていて、
部屋には翔太くんひとりだった。


「翔太くんそろそろ誕生日だったな、って思ってこれ」
「え・・・○○、ありがとう!って、おれすっかり忘れてたよ」
翔太くんは驚きのあと、とても嬉しそうに受け取ってくれた。
「硬いね?なんだろ?開けていいか?」
「どうぞ。・・・わたし不器用だから、気に入ってもらえるか心配なんだけど」

翔太くんは包みを開くと、無言のままガンダムをみつめた。
「どうかな・・・?翔太くんガンダム持ってたでしょ?懐かしいなと思―」
「なに、これ」
照れくささだけで紡がれるわたしの言葉をさえぎり、
翔太くんは聞いたことのない低い声を発した。

「え」
「○○、これGガンダムだろ?なんで黄色いの?」
「ああ、それはおれが君の息災をきg」
「踏み台の人は黙っててください」
わたしをフォローしようとした慶喜さんを、翔太くんはバッサリ斬り捨てる。

「うわぁ・・・秋斉よりひどいよねそのツッコミ」
一応大人だし、総選挙1位だから笑っていたけれど、
慶喜さんはちょっぴり涙目だった。

「ご、ごめんね翔太くん!うまくできな――」
「そういう問題じゃすまないよ!○○も知ってるだろ?」
「は?」
「これ、中国四川省成都市温江区にある
中国国家4A級旅遊景区の遊園地、国色天郷楽園に登場した、
高さ15メートルの金色のロボットじゃないか!
あまりにガンダムに酷似しているから抗議を申し入れたら
遊園地側は『ガンダムの真似ではない、
自分たちでデザインを考えた』なんて言い訳したあれだろ?
おまえ俺がGガンダムファンだってしっててやったのか?
はーんギャグか、ギャグのつもりなのか?だがしかし!!
これはちょっと笑えないぞ○○。何故ならこの遊園地のしたことは
全世界のガンダムファンに対する冒涜に他ならn」


呆然とするわたしたちを相手に、
かつて見たことのないテンションの翔太くんが
まだ収まらない怒りを吐き出している。




こんな男の子、わたし知らない。



わたしは翔太くんのガノタ魂に無駄に火をつけてしまったの?
大やけどってこういう時に使うの?


隣で同様に立ち尽くす慶喜さんがわたしの袖を引いた。
「結城が話している言葉は、エゲレスかどこかの言葉かい?」
「いえ、俄然日本語です。」
「そう・・・。蛤御門はね、天明の大火で御所が炎上して、
滅多に開かないあの門がこのときだけは開いたんだ。
それが蛤みたいだったから、蛤御門って名がついたんだが」
「翔太くん、蛤御門みたいですね・・・」
「うん、全開だよね」


それを現代ではパンドラの箱っていうんですよ。


そう言いかけてやめた。
そんな事よりも一刻も早くこの事態を龍馬さんになすりつけて帰りたいと、
わたしたちは目の前の蛤御門大炎上をみつめていた。





アイテム…「高達」

『蛤御門でつかまえて』
一橋 慶喜編 終了
(変態文、乙女画:いなにわ)









※このイベントをもちまして、
今回の『ジャパネスク白目を守る会』の変態企画を終了とし、
そっと蛤を閉じさせていただきます。

引き続き、推しメンとの逢瀬を お楽しみください。




[アイテム 一覧]









【ジャパネスク白目を守る会】
メンバーリンク(五十音順)

いなにわ(http://ameblo.jp/grondion/
ちず( http://ameblo.jp/chiy0220/
ナツミン( http://ameblo.jp/natsumin-08/
ぱぴこ(http://ameblo.jp/subpapiko31/
ぴっぴ(http://ameblo.jp/waccapippi/



小枝 :こちらからお読みください。
甲冑 :こちらからお読みください。
スイッチ :こちらからお読みください。
高達 :こちらからお読みください。
ハマグネット :こちらからお読みください。
三味線 :こちらからお読みください。
こども :こちらからお読みください。
夏橙 :こちらからお読みください。




=== 注意事項 ===

① 第1幕を舐めまわしたあと、お読みください。

② 小枝とスイッチ、高達と夏橙、甲冑と三味線 は、
同じ変態宅でお披露目しております。
ひとつずつ記事を遡って、各キャラとの逢瀬をお楽しみください。

③ イベント期間は設けておりません。
どうぞ永遠の乙女心を手に入れて下さい。


 

[ イベント第1幕はこちらから  ] 



イベント 『蛤御門でつかまえて』

12116388356


禁断の蛤を開くあのひとは・・・





=== 遊び方・説明 ===

第2幕ではあのひとが現れて・・・

※ 第2幕を読むには、
今日一日悶々とお過ごしいただき、
明日8/10(金) 21:00 の配信まで
妄想していただく乙女心が必要です。
ガチャ券は要りません。

※ 第2幕を読んでも体力は消費されません。
が、変態度は増します。


[今回のイベントは2幕構成です]

※ 第2幕の公開につきまして、
キャラを重複して担当しているメンバーもおりますので、
各キャラ第2幕へのリンク先を掲載ブログのTOPアドレスにすることを
ご理解いただきますよう、お願い致します。
全キャラ同時に公開となります。
どうぞひとつ遡ってお楽しみください。
 




◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


『蛤御門でつかまえて』 第1幕




【その1】


秋斉 「あかんあかん。全く・・・なんて不器用なんや」

演歌界でブレイク中の モンドきよしと、
この置屋の楼主を2足のわらじで頑張る藍屋秋斉が、
眉間に縦線を刻み、
懐から取り出したトングをカチカチ鳴らした。


私 「す・・・すいまめん」

私はしゅんと肩を落とし、掌に乗っている小さな楽器を見つめる。

今日はお稽古がお休みなので、
秋斉さんにハマグネットの鳴らし方を教えてもらっているところだった。
ハマグネットとは、
蛤の貝殻で出来た、現代でいうカスタネットのようなものだ。

この置屋の遊女として役に立てるよう、
ひとつでも多くの特技を身につけたい――
そう思ってお願いしたのだけど・・・


秋斉  「・・・そないしょんぼりせんでもええ。」

うなだれた頭の上に、秋斉さんの優しい声が降りかかる。
私はちょっとだけ涙を滲ませたお目めで、
上目づかいに効果的な角度を計算して顔を上げた。


秋斉 「・・・・・・…ゴホ。
大丈夫や。わてが、満足いくまで教えたるさかい・・・。」

私 「秋斉さん・・・きゅん。」


若干 頬を桃色に染めた秋斉さんと見つめ合って、何やら良い雰囲気だ。
ここはぜひ、背後からそっと手を重ねる風でコーチをして欲しい。
ちょっとダメ元でお願いしてみようかな・・・と、
結城を出して口を開きかけたその瞬間―――


?? 「秋斉、ここかい?」

涼しげな声色がふすま越しに聞こえた。

私  「あ・・・・・・」
秋斉 「・・・・・・・・・・・…はぁ。」

秋斉さんは、まるで『続きは今夜☆ウィンク』
とでも言いたげに私に軽く目配せをしてから、
ふすまの向こうに居る御機嫌さんへ「入ってきよし」と声をかけた。


部屋に入ってきたのは、総選挙でおなじみの慶喜さんだった。
彼は私の姿を認めると、嬉しそうに隣へ寄ってくる。

慶喜 「やぁ。今日もかわうぃーね。」

秋斉 「・・・・・・何しにきはったんや。」

どんどんホスト化するチャラキャラを改善させたい影の参謀は、
段々崩壊させられつつある最後の将軍の威厳を
少しでも保てるよう、涙を呑んで冷たくぶった斬る。
しかしそんな彼の苦労 豚知らず。

慶喜 「・・・まぁまぁ。つれないこと言わないでよ。
もうすぐ土方君と沖田君も来るからさ、全員揃ったら話すよ」

そう言って、慶喜さんは私の手からハマグネットを取りあげ、

慶喜 「これはなんだい?・・・ちょっと磯臭いね。
おまえが持っているものなら、どんなものだって平気だけど・・・
うん、あとで消臭元でも届けさせるよ、ね。ふふ」

と笑って、ハマグネットを秋斉さんに向かって放り投げたのだった。



【その2】


(土方さんと沖田さんも来るのか・・・嬉しい♪)
思わず緩んだ頬をペシペシしていると、
またもやタイミングよく、ふすまの向こうから声がかかった。

?? 「失礼します――」

と言って顔をのぞかせたのは、ネ申の領域にいるDOG沖田さんだ。
後ろには、本物の犬である土方さんもいる。


私 「こんにちは」

沖田 「こんにちは。これ、あなたにお土産です」

沖田さんが右手にぶら下げていた袋を、照れくさそうに持ち上げた。

私 「あ。551じゃないですか!きゃは」

沖田 「すっかり私のお気に入りなんですよ。ふふ」

沖田さんと551の箱を開けて きゃっきゃうふふしていると、
土方さんが大きく咳払いをした。

土方 「おい、いつまでも、出入り口で突っ立ってんじゃねぇ。さっさと入れ」

私 「あ、ごめんなさい!」

慌てて体を除けようとすると、
土方さんの筋肉質な男くさい腕に、背中を軽く支えられた。

私 「あ・・・」

トンと壁に当たったはずの肩に衝撃がなくて、
勢い余って壁に触れる寸前で守られたんだと気付く。

ぽ・・・ぽっぽ・・・私、ぽっぽしちゃう(・・・っ・・・)!!

鳩子さんになった私は、口をパクパクさせながら
土方さんを見つめることしかできない。
すると彼はふっと目元を和らげてこちらを一瞥し、
沖田さんが持っていた豚まんをひとつ鷲掴むと、
部屋に入ってすぐのところに腰を下ろした。

(かっ・・・かっこよす・・・っ!!!)

このまま土方さんの胡坐の中に納まりたい衝動に駆られるが、
私は私の信念を貫くために、
沖田さんの袖を引っ張って奥へと進んだ。

沖田 「ど、どうしたんですか?」

と聞いてくる彼とは、さきほど遊んだのでもう十分・・・
そんな風に他のキャラの出番を削って
土方さんとイチャコラ出来ないだろうか計算していると、


土方 「話ってのはなんです」

まさかの意中の人物が、若干鬱陶しそうに切り出してしまった。
そこへ秋斉さんも便乗する。
ああ、もう出番割合の変更は出来まい・・・。くっ!


秋斉 「さぁ、さっさと話して はよ帰りよし」

慶喜 「冷たいなぁー ぶひって泣くよ?・・・まぁいいや。
あのね、今度、乙女達が本を制作したそうなんだよ。
乙女と言っても、『変態』なんだけどね。ははは」


土方 「・・・・・・だからなんです。
おい総司、慶喜公の前で豚まん喰うのは失礼だろうが」

沖田 「ほうへふか?モグモグ」

慶喜さんは いまいちピンときていない一同を見まわして、苦笑いした。

慶喜 「土方君、君だって食べてるじゃない。
堂々とした嫌味だよね?それ。これでも最後の将軍になるんだけど。
まぁ・・・そのへんの事はまたあとでね。だからね、洒落本制作の記念に、
変態たちが一致団結してイベントをやるらしいんだ」

私 「・・・イベント、ですか?」
キョトンとした私に、慶喜さんは うんうんと頷き、


慶喜 「そう、イベント。難しいことじゃないさ。
いつものように、2幕の にゃんにゃんへ繋がるよう、
俺たちが全員でちょっと助けてあげれば良い。」

秋斉 「・・・またあんさんは・・・。」

やれやれといった様子で秋斉さんは こめかみを抑える。

秋斉 「ちょっと助けるって、一体なにをするつもりなんや」


慶喜さんは待ってましたとばかりに2828した。

慶喜 「2幕では、 『でぇと』の待ち合わせ場所に現れた俺たち、
が描かれるそうだからさ、今から俺たちの中の誰が、
そこにキョトンと座っているカワユイお姫様と『でぇと』するかを賭けて、
すったもんだやってやればいいんだよ。
そうすれば、このイベントは勝手に2幕へ進むはずだ。」


土方 「面倒くせぇな。」

沖田 「面白そうですね。」

秋斉 「・・・・・・はぁ。」

私 「なるほど。ということは、もうすでに私の争奪戦イべは
始まっているんですね・・・。ケンカはやめてー!なんちゃって。ふふ」

一斉にそれぞれが口を開く。

私は、要はさっさと次へ進めるために、
『ここで一悶着起こったことにしよう。
だって今からなにかしたら1幕だけで本1冊作れるじゃない。』
と、慶喜さんが提案しているのだと察した。


私 「では、みなさんが私とのデート権を賭けて殴り合った体でいいですか?
血なまぐさい描写はいらないですよね?」

そう言ってみんなをぐるっと見回し、
私はニッコリと微笑んで立ち上がる。

私 「じゃ、そういうことなので私はお暇しますね」


秋斉 「は・・・?どこへ行くんや」

私 「決まってるじゃないですか。
次に私を待っている、夜明け組か長州ぐ・・・
いえ、歩く破廉恥組のところですよ。ふふふ」

一同 「・・・・・・・・・・・・(白目)」



こうして、私は土方さんのように豚まんをひとつ掴むと、
颯爽と退室したのだった。




【その3】


逢状のかかった揚屋に私が到着すると、
そこはまさに戦場だった。

緊迫した空気に不釣合いな豚まんを、
私は急いで口の中に放り込んだ。


私 「これふぁ…どうひはんでふか、みなはん…」


高杉 「どうした、いつものお前らしくない。
口の中に物を入れたまましゃべるな、みっともねえ」


そう私を注意しながらも、
対峙した相手から鋭い視線を外さない高杉さんは、
仕込みの三味線をぐっと構えなおした。
棹から刀を引き抜くのかと思ったが、今日は弦を伸ばして戦う寸法らしい。


古高 「まあ、そんなところもかいらしいと思うてまう、
わてはほんまにあんさんに焦がれとる…
わてのかいらしい子猫…怪我をせんように下がっておくれやす」


桝屋さんからは、
いつもの優美な雰囲気からは想像もつかない殺気が放たれている。
その手に捧げているのは、細い紐である。
拷問に用いられる紐を、相手の首に巻きつけ、
吊るし上げて仕留める戦い方に出るつもりらしい。

私 「どうしたんですか。みなさんいつもと雰囲気が違いますね…」


古高 「何を言うてはる。あんさんとのでぇと権を賭けて、
『必殺仕事人』風に戦いを繰り広げとるところやありまへんか。
なんで『必殺仕事人』なんかは、変態たちに聞いておくれやす」


高杉 「時に坂本。お前はさっきから何をしているんだ…
本当にやる気はあるのか?」


高杉さんに鋭く声を投げかけられた龍馬さんは、
何かを掴むような形に広げた両手を、前方に構えた格好で仁王立ちしていた。
丸腰のように見える。


坂本 「おう、勿論本気ぜよ!わしゃいつでも大真面目ちや!
わしはこれ、催眠術で戦うちゃるきに!!」


高杉 「そんな戦い方、本当に『必殺仕事人』中に出てくるのかよ」


坂本 「あったらしいぜよ!わしゃこう見えて魔法使いじゃ!
催眠術もお手のもんやきのぅ!はっはっは!!」


?? 「龍馬さん…そんな非現実的な技…
もっと効率よく、仕留める方法にするべきですよ」


小さな頃から聞きなれた声が、自信に溢れたように
余裕を感じさせるトーンで響いた。


声の主、翔太きゅんは、がちゃり、と不穏な音を立てて、
肩に担いだ竹製のバズーカを、目標達に向けた。


一同  「お前それ反則…!!!(白目)」





【その4】


私とのデート権を賭けて、本気の戦いを挑んでくれている男どもを見て、
私は、いつものように純情可憐な乙女を演じて、
頬を赤く染めると、恥ずかしげにうつむいて見せた。


私 「みなさん私の為にそこまでしてくださるなんて…」


しかし、うっかりメリケンギャルな本性が顔を出してしまう。


私 「そんな血みどろの戦いされたら、引くっつーの。いや、引くわーマジで!」


一同 「…!?(白目)」


それぞれの武器を手にしたまま(一名を除く)固まった旦那さま方を見て、
私は慌てて、“可愛い主人公ちゃん”に戻った。


私 「やだ…私の為に、血まで流すようなこと、しないでください…!
私、みなさんのことが大事なんですから!(ウルウル)」


すると、一番単純な龍馬さんがすぐにコロっと落ちる。


坂本 「い、いやぁ、すまんかった!ひじかった!!
おまんを泣かせるつもりはなかったぜよ!さあ、いつもの笑顔を見せとおせ!!」


私 「いいんです、ありがとうございます、龍馬さん…
私はただ、今回は蛤御門でお待ちしているので、
みなさん、ふるって私を誘いに来てくださいね、うふふ☆
っていうことを、お伝えしたかっただけなんです」

高杉 「お前をでぇとに誘うのは間違いなく俺だ。ついでに脱がすのも。
だが、よりによって蛤御門で待ち合わせとは…
あの、長州にとっては屈辱の場所かよ…」


古高 「いや、蛤御門とは、どうしてなかなか…
京都大火の折に、めったに開くことのないその門が開いたことから、
固く閉じていたのが火にあぶられて開いた、つまり蛤のような門だという、
あの蛤御門での待ち合わせ…これは、固く閉ざされたあんさんが、
とうとうわてのために開いてくれるという、そういうことでええんやな?
わての天女…」


坂本 「なっ…!?桝屋殿、なんちゅー直接的なことを…!!
はっ!!大丈夫かや翔太!?おまん、鼻血がっ…!!!」


結城 「え…?わっ!ご、ごめんよ、
お前の為に血を流すなって、怒られたところだったのに…!」


なんだかよく分からないが、とりあえずオチが付いたらしいところで、
私は菖蒲姐さん直伝の、計算された角度からの
振り返り際の悩殺スマイルで、揚屋を後にすることにした。


私 「それじゃあみなさん、お待ちしていますね♪ふふふ」



【その5】


こうして、私は蛤御門で旦那さま方と待ち合わせすることになった。

蛤御門で待っていてくれるのは、一体どの旦那さまなのか…
どんなオチが待っているのか…

それぞれの旦那さまにあてがわれた「特別アイテム」を身に付けて、
変態たちが繰り出す、各ストーリーをお楽しみください☆





―特別イベント「蛤御門でつかまえて」第1幕終了―
第2幕へ続く…
(その1~2*ちず・その3~5*ぱぴこ 執筆)







第2幕は明日8/10(金) 21:00 公開!!


【ジャパネスク白目を守る会】
メンバーリンク(五十音順)

いなにわ(http://ameblo.jp/grondion/
ちず( http://ameblo.jp/chiy0220/
ナツミン( http://ameblo.jp/natsumin-08/
ぱぴこ(http://ameblo.jp/subpapiko31/
ぴっぴ(http://ameblo.jp/waccapippi/

こんばんは。
白目界の珍獣です。



昨日は私達の洒落本『水月万華鏡―壱年目の艶気―』に
たくさんのご応募を下さり、
本当にありがとうございました。



時間的都合がつかず
リアルタイムでは拝見していかなったのですが帰宅して
他の白目乙女たちが泣きそうっていうかもう
阿鼻叫喚かぐらいの騒ぎになっていました。

もう全文コピーして貼りつけてやりたいwww



当初の予想をはるか上回る反響に、素直に、もう汁という汁出ちゃってんじゃないかっていう白目たちを見て、



この人たちと笑って過ごして良かったな、とか
私たちに素敵なコメントを下さった皆さんと艶が~るを通して繋がっていることが
本当にありがたいことであると感謝してもし尽くせない程です。


只今ナツミンさんが手作業で製本しています。
本がお手元に届きましたら、
ページ後ろの落丁について記載を見て白目になって下さいwww



今回、残念ながらお手元に届けることが出来なかった方々に、
私たち5名が合同でささやかながら感謝の心を贈る予定でいます。




艶本で変態っぷり見たかったですか?

いま、画面でうん、って言ったあなたが大好きです。
嬉しいって思わせてくれたあなたに暑苦しいくらい届くよう、
私たちが持てる変態を出し切ります。

その時も昨日のようにお付き合い下さると嬉しいです。


こいつらまじだめだって言わせる自信ありますから
待っていてくださいね!!




重ねて、
この度はたくさんのお申し込みを有り難うございました。




【ジャパネスク白目を守る会】
メンバーリンク(五十音順)
いなにわ( http://ameblo.jp/grondion/ )
ちず( http://ameblo.jp/chiy0220/ )
ナツミン( http://ameblo.jp/natsumin-08/ )
ぱぴこ( http://ameblo.jp/subpapiko31/ )
ぴっぴ( http://ameblo.jp/waccapippi/ )