8/5 土曜日 ある物を求めて夫婦2人で挑んだ酷暑ツーリングの記録後編。前編第百六十二話はコチラから

 

AM8:00無事富山県に突入するが地獄の8号線はひたすら続く。

山間部の様に緑の中を走る訳でもなく、海岸沿いを波の音を聞きながら走る訳でもない。

走行風も熱風に変わり爽快感も薄れていく。

 

「暑い」それしか言葉が出ない。

 

お互いの体調を気にしながらひたすら交通量の多い市街地を走り続ける。

交通量は多いが渋滞はなくそれなりのスピードで流れているのが救いか。

 

渋滞にハマったら干からびてしまうわ。

 

ナビ設定をしたスマホにはあと50km道なり表示。

この道をあと何十キロも走り続けるのか…。

 

富山県に入ってから約2時間。

富山市 滑川市 魚津市と走り抜け遂に到着した目的の道の駅がある黒部市。

 

8号線から景色のいい田舎道へとそれていく。

 

AM10:00 目的地である道の駅うなづき到着。出発から9時間経過。

 

とりあえず冷たい物食べようと富山県産こしひかりソフトを購入。

 

酷暑の中走り続けた補正も相まって美味すぎる。

 

生き返るわ。もう一本行きたいぐらいだけどお腹壊したらマズイので二本喰いは控える。

自販機でお茶を買ってがぶ飲み。

出ていった水分に対して補えきれていないのか喉の渇きが完全に癒えない。

ジャケットを脱ぎ日影のテラスでしばらく休憩。

 

さて…前編の冒頭で触れた道の駅に売っていたという『ある物』も当然ゲット。

 

 

 

そのある物とは…。

 

 

 

 

コレだ!!じゃじゃーーん!

ケロリン桶だ!

この手触り、持っただけでわかる頑丈さ、めっちゃ良い!これで明日から毎日銭湯気分だ!

 

 

 

ん?

 

 

何か問題でも?

 

 

ちなみに。

 

 

Amazonでも買える事は知っている。

 

クーラーの効いた部屋で寝ながら配達のお兄さんに任せるという選択も出来た訳だがツーリングの動機にそんな事は関係ない。

 

一つの風呂桶から始まった今回の過酷旅ひとまずミッションコンプリート。

 

 

よっしゃ!今晩ケロリン桶で汗流すぞ!

 

エンデュリスタン ハリケーン25にスッポリサイズ。

 

 

 

 

日帰りじゃなきゃゆっくり温泉で汗流したいんだけどな。

 

しばらく道の駅のテラス席で休憩して帰路に着く。

 

8号線を引き返す。暑さでスマホも高音アラートによる熱暴走。

信号で止まる度手で影を作って対処。

 

「効果ないでしょ。それ。」と奥さんからの突っ込み。

 

うん、ないと思う。けどないよりかは…(汗)

必死でスマホを守るために奮闘する。

 

帰りは山を求めて岐阜方面へ向かうため8号線をそれて41号線を目指す。

 

田んぼの脇を気持ちよさそうに流れる水はひんやりしていてめっちゃ気持ちいい。

 

AM12:00

41号線沿いの道の駅細入にて休憩。

 

ここにもケロリングッズが売っていた。

宇奈月には置いてなかったケロリンバスタオルがめっちゃ気になる。

 

フラグではないぞ!純粋にバスタオル¥5000はちと手が出せない。

バスタオル¥5000って高いよな?

 

休憩も適度にとって細入から岐阜県白川郷へ向かうため360号線へ

 

「昼何食べる?ますの寿司?」

 

「お蕎麦とかあっさりがいい。」

 

そんな話をしている丁度その時お蕎麦屋さん『こっこ通さん』を発見。

土日の11:30〜14:30のみという結構ピンポイント営業。

 

落ち着いた雰囲気。店内にはバイクが飾ってあったりオーナーはバイク好きなのかな?

 

エアコンの効いた部屋が天国に感じる。

 

天丼 ざるそばセット¥1800を注文。かなりボリューミー

全部がうまい。天丼が特に美味い。

 

疲弊した体が回復していくのを感じる。これでまだまだ走れそうだ。

 

お会計時創業10周年だそうで記念品のエコバックを頂いた。

また行きたいけど場所が場所だけに気軽に行けないのが難点か…。

 

景色も最高だ。

 

360号線を突き進む。この辺りから少し変化が訪れる。

 

トンネルがめっちゃ涼しい。

 

年中一定温度の鍾乳洞にいる感じ。

 

退避場所に車を停めて涼んでいる人もいたくらいだ。

 

トンネルを通る度2人で「うっひょー!」歓喜する。

 

道がどんどん山深く狭路になっていく。

360号線天生峠[あまうとうげ]急坂急カーブが連続の山岳路。冬季通行止めと崖崩れによる通行止めが多いらしい。

この日は通行可の標識が出ていたため突入。

 

1速2速3速と低いギアを頻繁なクラッチ操作のために左手が悲鳴を上げる。

 

何回ヘアピンカーブをクリアしただろうか…ようやく頂上に到達。標高1290m

 

頂上付近では白山連峰も望める。

 

結構キツい道の割に意外と車とよくすれ違う。

グネグネ道が好きな私もここまでの疲弊感と暑さでちょっとお腹いっぱい。

ようやく白川村へと抜け合掌造りの萩町集落が姿を現す。

 

相変わらずの観光客 最寄りの駐車場は満車。

そんな白川郷を横目に156号線を南下。

 

PM3:00第百三十八話でグロムでも訪れた道の駅飛騨白山で休憩。

 

 

「アイス食おう!アイス!」と冷たいものを求め売店に向かうも残酷な事実を突きつけられる。

 

本日軽食休業の張り紙。

 

ツーリングの神様に見放された瞬間だった。そりゃないぜ…。

 

何かないのか!?とお土産売り場にて発見した白川郷サイダーで喉を潤す。

炭酸うめぇ!!

 

飛騨白山をあとに156号線を更に南下。PM4:00頃荘川ICから東海北陸自動車道へin

一気に自宅を目指す。

 

高速に慣れていない奥さんに気を遣いながらまったりペース。

 

ちょこちょこ休憩を挟みながら。

蒲生から草津の渋滞情報が表示される中、下道に降りて帰るか悩んだが高速を走り続け

東海北陸自動車道→名神高速道路へ、ちょこちょこ休憩が幸いしたか丁度渋滞も解消されハマることもなく順調に自宅までの距離を縮めていく。

 

多賀インターではジェラートで体を冷やし

 

高速道路、区間にして200km前後。

日が落ちたあとも走り続けPM8:30  19時間半の旅を終えて無事帰宅となった。

 

旅を終え 玄関に服を脱ぎ散らかして真っ先に風呂の準備。

苦労の末に手に入れたケロリン桶片手に風呂へ入りお湯をひとすくい汗を流す。

 

「あぁ…最っ高。」ふと口から漏れたひとこと。

 

今回の旅のことを私は一生忘れないだろう。

 

我が家の風呂場にケロリン桶がある限り。

 

本日の走行距離830km   消費燃料R25 21.68L 燃費38km    レブル250 21L-39km