相変わらずよく見るが | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

最近のTV離れの人々と比べればTVはよく見るほうだろう。

ていうか、家にいる時はほとんどつけっぱなしだ。

しかし熱心に見るのは稀かもしれない。

ドキュメンタリーが多い。

ニュースは朝だけ。

以前はWBSを見ていたが、帰宅時間が遅くなっていつも途中からなので見なくなってしまった。

かつての私を知る人から見れば別人のように醒めているかもしれない。

なによりハードウェアに情熱がなくなった。

とりあえず使えれば可とす。

地上デジタル、BS、CSすべて受信可能だが有料放送の契約はしていない。

録画機器は地上デジタル未対応。一応録画はできるようにしてあるが。

どころかTVはいまだPCの液晶ディスプレイを流用。

誰よりも早く大型画面を導入し、プロジェクターも買った頃が嘘のようだ。

あの頃は小さな画面で満足するなんて想像もしていなかった。

もちろん最近のTVのクオリティが目覚ましく向上していて素晴らしいのは知っているが、食指が動かない。

ひとつにはコンテンツの枯渇であろう。見るべきものが少ない。

今一つは私自身に根気がなくなって集中して見ることができなくなったこと。

異論はあろうがバブルとその少し前は低俗なりに文化の体をなしていたような気がする。

5分10分の隙間の番組にも面白いものがあったし、実験的とも言えるプログラムもあった。

より多数派に受けるように、八方美人的に作られている今の番組には必ず私の気に入らない、見るに耐えられない要素があるものだ。

出来の良いプログラムもノウハウが蓄積されすぎたせいか、そつがなくていわば出来過ぎの感がある。

ここまで書いてきてふと思ったのだが、

ケイが私の生活の中心になったことも案外と大きな要因かもしれない。

そう言ってしまえば身も蓋もないことになる。