「すかいらーく」がJTフーズの中毒事件を受けて、中国製加工食品の使用を全面的に中止の報あり。
今の日本で中国に関わりのない食品はどれだけあるのか、と思うと今後の憂いは杞憂ではすまされないだろう。
このところの食品関連商品相場の高騰による各食品の値上げに加えて今回の殺虫剤混入による中毒事件が一種のインフレの引き金を引いたのではないかと懸念する。
「デフレスパイラル」が心配されていたのはそう遠い昔ではなかった。それが今や値上げラッシュである。
ことに食品に関しては日本の自給率の低さは致命傷になりかねない。
国際相場の数倍の米を作り続けてきた農政のツケが今痛烈にまわってきている。
農業が儲からない仕組みを維持し続けてきた自民党農林族の罪は国賊ものである。
同時に食に対する教育をおろそかにしてきた文部科学省も同罪以上である。
先割れスプーンとアルマイトの食器が破壊した食文化を取り戻すのは容易ではない。
餓死者が出るほど困ればいい。