おはよう | 物質の下僕

物質の下僕

語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

物心ついてから、朝の挨拶は苦手でした。
父は朝起きてくると、あちこちの窓や戸をあけて、外気をどんどん入れて、でかい声で「おはよう!」 って人でした。
もう、すでに文化が違う。
自分は毎晩飲みすぎているから、そんなに朝ごはんを食べるわけじゃないのに、私には食べさせようとする。迷惑だ。
私は外気を部屋になるべくいれたくないのです。特に冬は。「空気が悪くなる」といいますが、狭い部屋に大人数いるのならいざしらず、人間が普通にしていれば、普通の大きさの部屋の空気はそんなに汚れるものじゃないです。寒くなるほうがよほど体に悪い。

アガサ・クリスティの小説の主人公、エルキュール・ポワロが窓を開けるのが大嫌いで、寒いのも嫌い、そして無類のチョコレート好きと知ったときは、嬉しくなりました。
現実問題として、部屋の空気の入れ替えは窓を数センチ、10~15分、1時間ごとに開ける程度で十分なのです。

さてさて、今はもう朝でも昼でもあいさつしますけれど、朝は実際は元気じゃないです。ケイはいつも朝から元気。「おはよう、おはよう、おはようぅぅぅ!」って感じに元気です。 文化の違う奴だ(笑)。