ファイヤーフォックス | 物質の下僕

物質の下僕

語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

クリント・イーストウッド主演。
ウェスタンでも刑事アクションでもない作品。

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ファイヤーフォックス 特別版
主人公ガント少佐はアメリカ軍の軍人。
今回の任務はソ連の最新鋭戦闘機ミグ30をソ連本国から盗み出すこと。
このミグ30、ただ速いだけじゃない。パイロットが考えるだけで操作できる思考コントロール装置を装備したステルス機。でも、当然ロシア語で考えないといけません(笑)。で、母親にロシア人を持ち、ネイティブ並みにロシア語に堪能なガント少佐の抜擢。

「いくらなんでも、ソ連に潜入して最高機密の機体を盗むなんてあまりにもありえなさすぎる。荒唐無稽もここまでいくと、、、」という評価をどこかのレビューで見たこともあります。

さにあらず。私の勝手な推測ですが(私はいつも勝手です)、これは1976年の事件が下敷きになっていると思うのです。
「何それ?」と思ったあなたはお若い。

その年の9月6日(まさか憶えていません。調べました。)、ソ連の基地から発進したミグ25は突如コースを離れ、北海道函館に着陸するのである。現役の空軍パイロット、ベレンコ中尉はアメリカに亡命。


さて、作品ですが、戦闘シーンのCGがショボいの、やれ設定がありえないの、ご都合主義だのと評価は散々ですが、私は気に入っています。痛快な娯楽作品だと思いますがね。まあ、ステルスとか思考制御とか私が食いつく要素があることも確かです。