やっとWeb
の更新をしました。まだまだ先は遠いですが。昨年の10~11月をうろうろしているところですから(笑)。
「去年を待ちながら」という感じですねぇ。あっ、これもP.K.ディックの作品です。彼の作品によく登場するモチーフは時間の逆転、混乱です。そしてもうひとつが記憶の混乱、喪失。残念なことに日本でも本国アメリカでも絶版、在庫切れの作品が多いのです。日本では過去に3回くらいのブームがありました。私のディックとの関わりは恐らく小学生のころに遡ります(ちょっと筋金入りでしょう?(笑))。
ブレードランナーの原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(邦題)です。実は邦訳の本は映画を見るずっと以前に読んでいました。映画を見たときには全然気づかなかったのです(でもあの映画はとても完成度が高く、それはそれとして大好きですが)。あるとき神田の洋書屋さんのバーゲンをのぞいていて、表紙にデッカードとレイチェルの絵が描かれたペーパーバックを見つけて「おっ、」と思って買ってきて読み始めると、、、「こりゃ読んだことがある。電気羊だ」と気づいてタイトルを見直すと「Do Androids Dream of Electric Sheep?」。まんまじゃないですか!そうして気づいて改めて映画を見直すと、あの複雑な原作をよくもテイストを損なわずにまとめたものだと、リドリー・スコットの力量に感心したものでした。
これからも映画の話、時々書きたいですね。私は最近の映画はあまり気に入らないのです。一番最近映画館で見た映画は「The Fog of War」。ドキュメンタリーです。