DXやIT化がうまくいかない会社には、
いくつか共通した特徴があります。
その中でも特に多いのが、
「判断基準そのものがズレている」というケースです。
ツールの選び方や技術の問題ではなく、
何を基準に意思決定しているかの問題です。
「時間削減=正義」になっている
よくあるのが、
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この作業は1日○分かかっている
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人数分で掛けると○時間になる
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だから削減すべき
という判断です。
一見合理的ですが、
これは前回の記事でも触れた通り、
👉 分散した時間を足し算しているだけ
という状態になりがちです。
結果として、
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削減しても実態はあまり変わらない
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新しい価値も生まれない
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コストだけ増える
という失敗につながります。
「できること」から始めてしまう
もう一つ多いのが、
👉 「できそうなところ」から着手するパターンです。
例えば、
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Excelで自動化できそう
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RPAが使えそう
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ツールを入れればすぐできそう
こういった理由で対象を決めてしまう。
これは一見スムーズに見えますが、
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本当に重要な業務ではない
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全体への影響が小さい
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部分最適で終わる
というケースが非常に多いです。
「現場の感覚」だけで決めている
現場の意見を聞くこと自体は重要です。
ただし、
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ここが大変です
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ここを楽にしたいです
という声だけで判断してしまうと、
👉 全体としての最適化にはつながらない
ことが多いです。
現場は「目の前の負担」を基準に考えますが、
DXは「全体の流れ」を基準に考える必要があります。
「ツール導入」がゴールになっている
これも非常によくあります。
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ツールを導入した
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自動化できた
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システム化した
ここで満足してしまうケースです。
ただ実際には、
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使われていない
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運用が定着していない
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結局元のやり方に戻っている
ということが起きます。
👉 導入=成功ではない
ここを誤ると、
DXは形だけのものになります。
本来見るべき判断基準
では何を基準に考えるべきか。
ポイントはシンプルです。
👉 「どこを変えると全体が変わるか」
具体的には、
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業務の流れを止めている部分か
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人の判断がボトルネックになっているか
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前後の業務に影響が広がるか
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完全に削減・置き換えできるか
このような観点で見る必要があります。
DXは「部分改善」ではなく「構造の変更」
DXは、
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早くする
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楽にする
だけでは不十分です。
👉 業務の構造そのものをどう変えるか
ここまで踏み込まないと、
効果は限定的になります。
もし「これ、うちも同じだな」と思ったら
今回書いたような、
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何を基準にDXを進めればいいか分からない
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時間削減のロジックで判断してしまっている
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ツールは入れたが、効果に手応えがない
こういった DXの判断基準・進め方の整理 の相談も受けています。
どこを変えるべきか、何を優先すべきかは、
業務全体の構造を見ないと判断が難しい部分です。
そのため、
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現状の整理
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業務のつながりの把握
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優先順位の設計
といったところから、
相談役・実行アシストとして関わっています。
無理にツール導入を進めることはしませんので、
気になったら気軽に声をかけてもらえればと思います。