シャムの連絡網

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皆様こんにちは。

一昨日の月曜日に月一回行われるフルムーンパーティーで有名な、お隣のパンガン島に行ってきました。今回は観光ではなく現地自治体の講習にお招き頂いた上での訪問でした。この講習でトンサイが日頃から行っているゴミ分別やリサイクル活動についてプレゼンをして欲しいとのことでした。

その他サムイ島のリサイクル会社2社も一緒に参加しました。一つはホテルの発泡スチロールゴミを回収、再生して頂いている会社の代表Mooさん。もう一人は壊れた陶器やセメント製の物を再利用してブロックを作っている会社を代表して来られたTikさん。Tikさんの会社ではゴミ銀行(Waste Bank)をサムイ島内の集落数ヶ所に設置して、こちらへ寄せられるリサイクル可能なプラスチック、アルミ、ボトルを回収。これらをリサイクル会社が買い取り、その収益はこの集落の住人たちに還元されるという活動を行なっております。
Tikさん(左)とMooさん(右)

 

パンガン島には2つの港があり、フルムーンパーティーが行われる会場付近にあるハード・リン港、カーフェリーなどの大型船が寄港するトンサラ港があります。私が今回利用したのはロンプラヤという会社が運営している高速船でしたが、サムイ北部に位置するプララン港を出発し、トンサラで下船しました。パンガン島までの道のりの写真を撮るのを忘れておりましたが、以下がパンガン島の地図です。ハード・リンは南東部、トンサラは南西部に位置します。

この講習は一日中行われ、私のプレゼンは当初午後の予定でしたが会合開始直前に“予定変更でこの後直ぐにお願いします!”と言われました。サムイ島からパンガン島に向かう船の中でプレゼンを見直していたのが幸いでした。

 

プレゼンは私が英語で説明して、同僚のイベントマネージャーのRibbinさん(写真左の女性)が通訳してくれました。

 

参加者は全部で40名ほどで各村の代表、パンガンの4〜5星ホテル3軒からのスタッフがメインでした。

前回小学校で行われた植樹イベントで撮影に来られたローカル局(Nuuさん)でも今回のイベントを以下のリンクで紹介して頂きました。講習についてのレポートは4分50秒あたりからです。https://youtu.be/SQgHzsOawxE?feature=shared 

 

実は今回の講習はNuuさんからのお招きで彼自身も環境保護にはすごく関心を寄せており前回の植樹イベントで親しくなりました。

私とNuuさん

 

話を戻して、午後は自治体オフィスの外でEM菌とは何か?EMスプレーの作り方は?ゴミ分別などの講習があり、最後は自治体より分別に活用してもらえるゴミバケツ、カゴ、ネットなどが各自に無料で配られました。参加者の中にはEM菌のことを初めて知る方も多く、それだけでもこの講習を開いた甲斐があったと言えます。

 
 

講習の後は自治体が運営しているごみ収集・分別場を見学させて頂きました。

 

自治体のスタッフさん曰くパンガン島でゴミ収集及び分別が行われている場所はここ一ヶ所のみで全てのゴミが混ざって運ばれてくる様で、10人以上のスタッフたちがベルトコンベアに沿って分別に励んでおりました。
 
またその後方ではゴミの山が沢山ありました。島内ではこれとは別に1軒リサイクル業社がいるようですがあまり機能していないようです。また各村での再利用やゴミ分別に対しての考えがまだ浅く、今回の様な講習を引き続き行なって島の環境改善に繋がればと自治体のスタッフさんは話していました。

 

講習が終わりサムイまでの船を待っている間に、本土ドンサク港発のシートラン社のフェリーがトンサラ港に着くのを暫く眺めておりました。シートンラン社はドンサク港〜トンサラ港間を1日数往復しており、16:30頃着のフェリーでしたが大量のヨーロッパ人ゲストが船から降りてきました。特に夏休みもあって家族連れが多かったです。

 

 

少し昔までパンガン島はバックパッカー達の楽園でしたが、5つ星チェーンホテルの進出もあり環境はすっかり変わってしまいました。ある方のお話では日本人シェフがいる日本食レストランも数軒あるそうです。これから益々ゴミが増えるのは確実なので、活動を継続して島の人達が少しずつでも考え方を変えて改善に向かうことを願います。