【傀儡】は2021年12月に書いた記事です

 




真実には真心で応じ

嘘には偽りで応ずる


人は鏡なのだ


私は、

「嘘」に「真」で応える気はない


「嘘」には「嘘」で十分だ


「正直」のみに「真心」で応ずる


偽りを通すのならば

心が交わる事はないだろう



【傀儡】一章 二話


   「ホームレス」




中原彩


彼女の父親が突然、

若くして亡くなってしまう


それが何故?衝撃的かというと……


中原一家では唯一

普通の考え方を持つ人物であり


もし、

彼女の父親が存命ならば


今回の異常な行動である

「虚偽の訴え」など

起きなかったであろうし


私と中原彩を引き裂いた

2人の黒幕


中原絹代(中原彩の母親)




中原萌(中原一家の3女)





彼女の父親ならば

この異常者達も抑えたであろう


この一家にすれば

当然、悲しい出来事であるが


私にとっても

人生を左右する様な出来事だった


彼女の父親と最後に話したのは


事故で入院していた時に

見舞いに訪れた栗東市の病院だ



この時、

「死の訪れ」を感じていたのか?



彼女の父親は、

私に「今までとは異なる」

色々な事を話してくれた。


正直、驚いた話もあり、

私がこの一家を良く知る理由は


彼女の父親より様々な事を

聞いていたからであり


中原彩本人から聞いた訳ではない



この話は、

blogに書くには「重すぎる」し

故人であるが故に綴る事は控えるが


何時の日か

彩が私に自ら話してくれるだろう

私はそう思っていた


これは、彩と母親の関係と

中原彩本人のプライバシーに関する内容


この話をしてしまうと……

今回の【傀儡】の内容が

全て「整合性」がとれてしまう



他にも

中原彩の「哀しい過去」を

色々と伺っている


文字数の関係もあるので

何れ【傀儡】番外編「牛膝」で綴る


父親の「想い」を強く認識した私は

その意に沿うべく動き始めた 



彼女には私が必要だ



これが、私の

人生の「転換期」なのか?


当時はそう思っていた



この「事故」による入院は

彼女の父親の命を延命したのか?


それとも命を縮めたのか?は、

私には分からないが、


私は、

物事を一方的に考える事はしない

必ず、双方向の視点を持って見る


要は

必ずストーリーは二つ存在する


死ぬか?生きるか?

葬られるか?生かされるか?



世の中には「偶然」などなく

「必然」で成り立っている


父親の死は「必然」であって

必ずその意味はあるはずだ



中原彩は

奇しくもこの病院で出産している


この女とは、不思議な事に

様々な局面で因果が付きまとう


 




私は、彼女の父親が


その人生を全うする前に

約束を守れなかった


私は、


「私がすべき事を怠った」 


「本当に申し訳ない」



でも彼女は、

「私の庇護から離れたのだ」


12年という歳月

「彩は治った」と思い込んだらしい



「私」という存在が

彼女には必要なのだと


それが分からない「毒害親」



私が、

自らの人生を全うし、


あの世で再開したならば


私は「謝罪」せねばなるまい



私が尊敬する人物は少ない



彼女の父親は
尊敬に値する人物でもあり

安らかなご冥福をお祈りする




私は


「嘘を見抜く」


信じられないかも知れないが


「本当に見抜く」



「必ず見抜く」



そして「試す」



それは、

生きるか死ぬかの過酷な環境で

幼少期に培われた能力であり


大学専攻の

心理学で学んだものではない



ただ、漠然と

「感じる」能力


1500人以上の面接を受け持ち

その確率はパーフェクトに近い


では何故?

伴侶候補を見誤ったか?


それは、

「中原彩」個人の選択については

何も間違ってはいないのだ


こんな事をやらかした馬鹿女だが
真摯に(嘘無く正直に)私に向き合い
謝罪するなら私は許してやる
↑「よくそんな女を許すなぁ」と職場で言われる
しかし、
昔は愛した女だからコイツだけは許してやる
私は意外にも寛大な人間なのです。


「運命」という言葉は
余り遣いたくないのだが

中原彩という女は
「必然的に出会い」
「必然的に別れ」


そして……


「必然的に再会するだろう」


誰が邪魔をしようと
それが「必然」だからだ


それが「運命」でもあり


私が拒んでも「小判鮫」の様に
しつこく「へばり付く女」

この女は
本当にしつこい❗
お前は一体何なんだ❗
↑ターミネーター1のシュワちゃん風に

この女は、
一度へばり付かれたら
一生付きまとう「ストーカー女だ」
↑それを喜ぶ私も変態か?

だが、
「必然」や「運命」には
逆らう事は出来ない




問題は、

その「周辺の環境」であり


周りが間違った選択を

言葉巧みに誤魔化し、引き入れる


それが、「家族」であるならば

「血は水より濃い」のである



彼女の父親の逝去は、



即ち、彼女の取り巻きが

「短絡的に起こす過ち」を

止めてくれる人が居なくなったのだ




実は、

私は早い時期から

過ちが起きる事を予想していた 


その話しは「中原彩」には

何度も聞かせた事がある


この2人+αには
気を付けろよ…と



 


で、




話を戻す……プンプン







私は、かなり焦っていた


思う様に進まない店舗の委譲や

中原彩とのこの先の関係


経営から退いた後の

新しい事業の立ち上げ


最後は、半ば強引な手法で

一気に店舗の委譲を行い

同時に新しい事業の立ち上げも進め


全従業員も同条件で働けるよう

完全に手配をした





その結果、

買掛金残が2億8千万

新規事業の設備投資費用1600万



要は、

合わせて2億9600万の

借金です!(笑)





たかが3億、


されど3億……


サラリーマンからすれば


一生かかっても返せない金額



持ち家、別荘、金融資産の

大半を売り払い1億9000万を返済


残り1億と600


私は、

財産の一部を隠したまま

別名義に変え(別荘と株式)


債権放棄交渉を進める


長く時間のかかる交渉

弁護士も雇い、準備していたが


1億の債権放棄に

債権者は応じてくれた


スケールの違う社長さんに

私は、今尚頭が上がらない……


ご冥福を心よりお祈りする





かくして私は、

個人経営からのスタートする 



ところが、



記憶に新しい

リーマンショック


贅沢品を販売していた私の店は

瞬く間に経営が悪化


販売種目変え、店舗の縮小

素早く対応して漸く黒字に戻す




続く試練が……





東日本大震災


この大地震以降、

回復基調だった売り上げは急降下


当時は民主党政権

「コンクリートから人へ」などと

経済度外視政策がトドメを刺した


何故ならば、

顧客の7割は土建屋だからだ



最早、自転車操業的な経営

借金も増えてゆく



だが、

借金の名目は

あくまで「生活資金」



「事業資金名目」での借り入れは

借金踏み倒す際に「時効」が異なる



私は、

良い意味でも悪い意味でも

先を考えて行動する

短絡的な感情は持たない



個人契約の生活資金名目なら

5年で時効を迎える



事業資金となると様々な手続きに加え

その倍の時効期間が必要になる


万が一の対策


要は「借り逃げ」だ


不本意ではあるが、


もし、そうなれば

私は躊躇なく「踏み倒す」




益々経営が苦しくなる中、

愛犬のJUDYが亡くなり(画像右)


奇しくもそのタイミングで

中原彩が「妊娠した」のだ


しかし、3ヶ月に届かず流産




やはり……




中原彩は

1人で泣いていた



私は心の中で

「申し訳ない」と謝る



私が「子供の出来ない身体」とは

伝えていないのだ



それに今更伝えたところで彼女は

出産適齢期をとうに越えている



今更だろう……



そう、今更だ……






この店も

そろそろ終わるかな?



経営者として

やるべき事を全てやり



ここで退かねば

10年後の人生は無いだろう






長年、休みなく働き

のんびりする事などなかった


私は、中原彩と愛犬を連れて

何十年ぶりかに釣りに出掛けた


釣糸を垂らし、暫くして


30㎝位の鯉が連れて


中原彩は楽しそうだった


そう言えば、

彼女を何処かに連れて行くのは

富士、伊勢志摩以来


ずっと、事業で忙しく

構ってやれなかった



「彩ちゃんゴメンよ」





私は、

会社の事務データが詰まったcd

その他記録媒体を全て破棄


破壊出来ない物は川に沈めた


個人情報が沢山詰まり

破棄しないといけない媒体だ


他にも「金目の物は売却」

淡々粛々と「夜逃げ」の準備



「5年か……」長いな……



いや、まあ、

「たったの5年だ」



借金は私個人のものであり


法律上、

中原彩やその家族、並びに子供には

一切関係はない



余計なことをしなければ…ね





1度決めたら迷わず進む



私に商売を教えてくれた師匠の言葉



私は

最低限の荷物を車に積み込み

当ての無い旅に出た



中原彩は


「私も付いてゆく」


そう言った



実は何度か「家に帰れ」と

そう言ったのだが


彼女は、

これからホームレスになる私に

「一緒に行く」という


お嬢様育ちの彩ちゃんが

付いてこれるのか?


私は

彼女の意思を確めるべく


「一緒に野垂れ死ぬんだぞ」


そう話した


彼女は「分かった」の一言


本当に分かっているのか?

何時もの優柔不断か?


私は少し脅せば、逃げ帰ると思い



「なら一緒に死のう」



そう告げて車に乗り込んだ



死に方はこうだ


甲賀市水口町の

「国道下の橋脚に正面衝突」


縁石には隙間があり

車一台ギリギリすり抜けられる




車は軽バン、

エアバッグのヒューズは抜いている


私は若い頃から

車のレース競技に参加していて

様々な事故も見てきたし

衝突させる位の技術もある


↓当時の愛車gdb


因に、
鈴鹿フルコース2分27秒だよ❗←自慢ニヤリ




……と




話を戻して……





彩と愛犬ランディを乗せた車


現場近くを走る


長い直線を時速109㎞で

目標の橋脚へと向かう


臨場感を醸し出す為に

シートベルトを外す様に指示



橋脚が近づくと彩は

愛犬ランディを抱き締めて



目を瞑ったびっくりびっくりびっくり







コイツ

本当に死ぬ気だ…



橋脚直前でブレーキ

サイドを当てながら回避

(サイドブレーキを引くこと)



正直言って……

脅すつもりが脅されたガーン



タイヤの空気圧が上り過ぎて

どアンダー!


ヤバかった(笑)

ちょっとヒヤリとした私



彩は平然と横に座る



「お前、私が死ねと言えば」

「死んじゃうの?」


「お前は馬鹿じゃね?」

「死ぬんだよ?」



「死んじゃうのよ?」



私は心の中で何度も呟く

彩は本気で死ぬ覚悟なのだ



これは、彩を家に帰す為の

「脅し」であり、本気ではない


私は到底「死ねる覚悟などない」



正直言ってこの女を、

私は恐くなった


でも、私は
「正直」には「真心」で接する




彼女の覚悟を見た私は

一緒に放浪生活に連れてゆく決意




ま、


重荷だが面白い



これもまた導きであり「必然だ」



それも良いだろう

この女とは「腐れ縁」だ



軽バン1台に私と彼女と犬1匹

宛のない放浪へ



手持ちの貴金属を質屋に売り

一杯の掛け蕎麦生活



まあ、

みすぼらしい事(笑)



でも、

正直言って「楽しかった」






しかし、

そんな放浪生活も数日で終わる


公園で犬の散歩を終えて

車に戻った時、隣にパトカーが……


彼女の母親が警察に捜索願いを出し

捜索に来たのだ


私は

「連絡するからほっといて」と

話しかける警官を一蹴


しかし、彩は

僅か数分で警察に説得され

保護されて行った……


何故か私も「本署に来い」と言われ

まるで私は犯人扱い


警察に彼女との関係や

経緯を根掘り葉掘り聞かれ

挙げ句には母親が話があるとかで

到着まで待つ様に言われた……




「貴方に付いてゆく」



あの気概はどこ?(゜Д゜≡゜Д゜)?……


どこにいった?(゜Д゜≡゜Д゜)?


「付いてゆく」は?(゜Д゜≡゜Д゜)?


「アナタ何してるの?」(゜Д゜≡゜Д゜)?


「話が違うじゃん?」(゜Д゜≡゜Д゜)?


「僅か5分で説得って?」( ̄□ ̄;)!!




そして、

彼女の母親が到着した





近くのファミレスに入り

3人で話し合い


私は何も話す事は何もない


私のした事は

この家族には何ら関わりがない


余計なことを話せば

余計なことをされる可能性がある


私は終始無言に徹した


あなた方に解決が

出来る問題ではない

己を弁えよ


しかし、

彩は「母親には強い」


「帰って来い」の問いに

「いやだ!」とハッキリ



「何故?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「警察まで来て?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「自分で来たのに?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「今度は何?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「嫌だって何?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「一体何言ってるの?」(゜Д゜≡゜Д゜)?




コロコロ変わるヤツだ

一体どっちなんだ!



この女は一体何なんなんだ?



一抹の不安と不信感……



結局、話はつかず

彼女は私に付いて来る事になり

母親は「私まで一緒に家に」とか

無茶苦茶な事を言い出す


私は母親に

「説得して明日送りますから」と言い

その日は帰って貰った


翌日、彩を説得し家まで送り届けると

その後の母親は態度が一変


まるで人が変わったかの様に

彩に私の罵詈雑言


「2度と会うな!」


「別れろ!」


「情けない!」

↑情けない「不正受給」してるのお前だろ?

何を言ってんだ?人の事を言えるのか?




今は2度と会う事ないので

言わせて貰うが、



「お前は一体何様?」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「説得したの私よ」(゜Д゜≡゜Д゜)?



「その豹変ぶりは何?」(゚Д゚≡゚Д゚)゙?



「お前は二重人格者?」(゚Д゚≡゚Д゚)゙?




こういう輩は「信用出来ない」


どうやって騙すのか?

どうやって誤魔化すか?


そして、

目的を達すれば掌を返す


「虚偽癖を持つ者」


私が最も嫌う輩だ



結局、

家に帰った彩だが

私達の関係は続いていた


母親はそれを知らない


私は彩の運転手(笑)

毎日バイト先まで送り迎え


ほぼ毎日、母親には内緒で

逢瀬を重ねる


放浪生活も1年が過ぎ

95kgあった私の体重は75kg


筋肉は痩せ

ひ弱なおじさんと化していた

1年間毎日、パスタだけ2食

痩せて当たり前な食生活




でも、

健康には良いと思う


今思えば、

このホームレス期がなければ

今の私はなかった


この時期に私は

「様々な勉強をしていた」


この時の経験は、今の私にとって

非常に有意義なものになっている






放浪生活も1年を過ぎ


彼女がまた妊娠する


検査の為に病院へ


「また流産かも」


そう思っていた


産婦人科に到着するや否や

彼女は車から飛び降りる様に

院内へと走る


検査の結果、妊娠3ヶ月

この時の彼女の喜び様は凄かった


超音波エコーの画像を見ながら

まだ人の象もしていない点を見て

ニタニタと嬉しそうに笑い

何時までも眺めている


それを見ている私も

何だか嬉しくなった


一度だけ

彼女は私に言った事がある

「貴方の子供が欲しい」と



しかし、


恐らく、また流産


そうなった時の

彼女が悲しむ姿を見るのは辛い


ところが、、、


今回は経過順調で

何と、9ヶ月後に彼女は出産 


不妊症の私にとって

「信じられない結末だ」


実はこの出産まで

同じ屋根の下に暮らす彼女の母親は

彩が妊娠している事に気づかなかった



ともあれ無事に出産、退院



だが、

ここから悪夢が始まる



私達は籍を入れていない

私は放浪の身だし

債権放棄絡みで今はやめた方が良い


でも、子供が成長した時に

実の「父親に捨てられた」という

思いはさせたくない考えから


私は「認知手続きを」と彩に伝える




しかし、彩は……


それを渋った


2回、3回と同じ理由を説明し

漸く理解してくれたが

何だか釈然としない様子



「何かおかしい」



私は不信に思うも

必要な書類を揃えた


そして役所に書類を提出


しかし、

彼女の居住地は虚偽記載で

存在する住所ではなかったのだ


これは、

役所に責任はなく

無効になる可能性があると

後に司法書士に伺った


要は、

彼女は私の認知を

「受け入れなかった」という事だ


更に言えば

私に嘘をつき、騙し

改竄書類を提出したのだ



この事を境に

私は中原彩に疑念を抱く



私は「子供が出来たのは初めて」

彩は「私の子供とは1度も言わない」

彩は「私の認知を拒んだ」



この時の私は

彩を信じていた故の盲目で


この時に気づいていれば


いや、別れていれば


後に起こされる

生活保護目的の

「やらせストーカー事件」は

起きなかったのだ



そして、



我が人生

最悪の事態が起きてしまう





【傀儡】一章 二話 

「ホームレス」 終わり





下矢印次回【傀儡】一章 三話下矢印

「警察との攻防」



彼女は、生活保護を受ける為に

私をストーカーへと嵌める


そして、

私以外の関係を続けていた男性と

一緒に私の元から去ってゆく



そう、「子供の父親」と……
















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