仙人と人間の物語です。
「僕僕先生」 仁木 英之
新潮文庫 514円
ダメ男と仙人の物語・・・この手の話はわりとお馴染みの、いつか聞いたようなお話
では、と・・・余裕でページをめくれる本。
まずはカバーからの内容紹介
舞台は中国唐代。元エリート官僚である父親の財に寄りかかり
ぐうたら息子、王弁は安逸を貪っていた。
ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、一人の美少女と出会う
自らを僕僕と名乗るその少女は、実は何千年何万年も生き続ける
仙人で・・・
ん・ん・ん・・・仙人と言えば昔から爺さんと決まっているのだが・・・
とは言うもののこの展開、嫌いではありません。
人間離れした(仙人だから当然ですが)美少女と、ぐうたらな若者が織りなすファン
タジー・・・読んでる内に
「うる星やつら」
を思い出しました、どちらも特殊能力装備の美少女対ぐうたら男・・・
でも、女性の手になる「うる星やつら」・・・ぐうたらと言うよりデタラメ男ですが、そん
な男に振り回されるしっかり者の美少女、少女の方も振り回されるだけではない、度
が過ぎると電撃で懲らしめる、ちゃんと女性の視点で書かれているような気がしま
す。
方や、男性の手になる「僕僕先生」・・・美少女仙人僕僕は、男にとって究極の理想
の女性・・・?
王弁のぐうたらにも文句を言わない、つかず離れず、意地悪もするが消して苦痛を
与えるようなことはしない、圧倒的な力の差があるにもかかわらず、懲らしめは無し
むしろサポートしてもらえる。
どう見ても、男に都合よく話が進んでいくような気がします。
これも又、私好みではありますが・・・腐れ縁という言葉が・・・
ある時ひょっとした弾みで王弁が僕僕に迫っていく・・・と、僕僕は白髪白髭の仙人
に変身し
「こちらが僕の本当の姿かも・・・」
等と言って王弁の気を削ぐ、で・・・元の姿に戻っても・・・
物語の流れからすると僕僕は確かに女の子、美少女に間違いないようです。
でも、本を読み終わった今でも、本当に女の子だろうかと、心配な私が居ます。
王弁はどうなんでしょうか。
解説によると続編も出るそうです、是非確認したいものです。
ところで、腐れ縁と言えばマスコミと民主党、今や国民に対し白を黒と信じらせるだ
けの闇の実力を備えるに至ったマスコミが、出来損ないで寄り合い所帯の民主党を
救世主のごとく持ち上げ、国民の判断を誤らせる情報操作を行う、正に悪女の深情
け状態・・・
で一句
陰の声に 一糸乱れぬ 各メディア
白鹿庵
半ば公然とささやく陰の声(??)に、季節はずれの椿の花も今や満開という異常事
態BPOと言う役立たずがいるようですが、あろう事かガーデニングに夢中なマスコミ
と足並みを揃え、誇らしげに胸を張っているとか・・・お先真っ暗な日本です。