5000円のシャンパーニュ2種・・内容は月とすっぽん | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

左 ボーモン・デクレイエール グラン・レゼルヴ NV

購入日    2024年3月

購入先    うきうきワインの玉手箱
インポーター モトックス
購入価格   4,708円

 

右 モエ・シャンドン ブリュット・アンペリアル NV

購入日    2024年5月

購入先    うきうきワインの玉手箱
インポーター MHD モエ・ヘネシー・ディアジオ
購入価格   5,109円

 

15年くらい前には、5000円も出せば一流ドメーヌの村名格のブルゴーニュは余裕で買えた。

10年くらい前にはそれが1.5倍になり、5年前には3倍になり、今では価格を見る気にもならない。

10倍になっているのはざらで、ドメーヌ・イヴ・ビゾーなど100倍以上の価格になっている。

 

なので、一流ドメーヌのブルゴーニュはネットで落ち穂拾いする程度で、

最近はほとんど購入していない。

もっぱら自宅の在庫を開けている毎日である。

 

一方シャンパーニュの値上がりはまだ穏やかで、今でも購入して日常の食卓で気楽に開けている。

とは言っても、5000円以下ではまともなシャンパーニュはまず買えないので、

日本酒よりはだいぶ高くつくため、ある程度贅沢な日常ではある。

 

ドン・ペリニョンなどのブランドものは高騰しているが、RMシャンパーニュなどを物色すれば、

6〜7000円程度で面白いものがある。

ただ多くのRMシャンパーニュは入荷が安定しないので、一期一会になってしまう。

 

今回のお題のシャンパーニュは、生産本数が多いもので、

時期により多少変動するが、円安の現在でも5000円程度で買える。

 

RMシャンパーニュが地ビールなら、これらはキリンビールやアサヒビールみたいなもの。

趣味性には乏しいが、大きく外れることもなさそうだ、と言いたいところだが、

それが全く違うのである。

 

ボーモン・デクレイエールは、5000円で安定して(ここ重要)買える優等生のシャンパーニュで、

デゴルジュマン(澱抜き)後から開栓までの時間の長短にもよると思われるが、

熟成感を感じるボトルに当たることもある。

 

一方の有名なモエ・シャンドンだが、レストランで他に選択肢がないので

いやいやチョイスしたことはあるが、今回初めて購入してみた。

そして開けて直ちに後悔した。

シャバシャバでコクが無く、これなら良くできたクレマンの方が美味しいものがあるのでは。

 

モエを飲むくらいだったら、サッポロの黒ラベルの方を選ぶ。

同じ5000円程度のシャンパーニュで、ここまで差があるとは思わなかった。

後悔したので、この後12種のRMシャンパーニュを1本ずつ購入してしまった。

当たり外れはあるが、1本ずつ開けてみるのは楽しい。