ピノ・ノワールの2本 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

シモン・ビーズ サヴィニー・レ・ボーヌ 1er オー・ゲット 2004

購入日    2015年4月
開栓日    2019年1月3日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター ラフィネ
購入価格   7430円(税別)

 

ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ ヴォーヌ・ロマネ 2013

購入日    2015年9月
開栓日    2018年12月31日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター 八田
購入価格   5980円(税別)


年末年始に開けたブルゴーニュのピノ・ノワールの2本。

最近和食が多くて赤ワインを開ける機会が減っているが、ボルドーはともかく

ブルゴーニュはしばしば飲みたくなる。

 

いずれも1本づつしかないワインであり、価格も購入時期も確認せず開栓した。

価格は同程度と思っていたが、あとで調べてシモン・ビーズが相当高いのに驚いた。

価格差以上に、ヴィンテージが9年も違うのにまた驚いた。

 

シモン・ビーズのサヴィニー1級は、繊細な線が1本通っていおり、

まだまだ硬くてタンニンが解けておらず、時間が経ってもへばらない。

しかしやはりタンニンは解けない。

 

はて、これを置いておいたらもっと高めのピークが来るのだろうか。

1級畑だが、さほどポテンシャルは高そうには思えない。

まだまだ長熟であることは間違いなさそうだ。

 

一方のベルトーだが、このドメーヌもきちんと骨格があって、酸とタンニンのバランスが良い。

サヴィニーより若いが、こちらの方がむしろ飲み頃で、付き合いやすい。

一時狭い業界で話題になった、アメリーという20代の若い美形のヴィニュロンが造った

ワインらしい。

 

ヴァンサン・ドニ・ベルトーの時代から、この造り手のACブルゴーニュも

ジュブレ・シャンベルタンも同じテイストであった。

ヴォーヌ・ロマネの特長よりも、造り手の個性を強く感じる。

 

と思って調べてみたら、ミシェル・グロのモノポール畑であるクロ・デ・レアと

地続きの2つの畑をブレンドしたものだそうだ。

クロ・デ・レアはヴォーヌ・ロマネにありながら、ヴォーヌ・ロマネの特長はやや希薄である。

畑の位置を知って、なるほどと納得した。

 

この造り手はフィサンが本拠だが、テイストは南の方のブヨブヨしたワインと対極にあり、

ブルゴーニュの北の方の雰囲気を保持している。

このヴォーヌ・ロマネ以外のキュヴェはまだまだ価格が上がっておらず、

食中に開けるワインとして最適だろう。