安定感・・グロフィエのACブルゴーニュ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ロベール・グロフィエ ブルゴーニュ・ルージュ  2012
購入日    2014年6月
開栓日    2015年8月
購入先    ウメムラ
インポーター ミレジム
購入価格   4980円

ほぼ毎年パイロット的に購入している定番ワインである。
2009以降は外れボトルが減っているし、2007までは数年置いたらヘタっていたので、
明らかに品質は向上している。
この2012も普通の造り手の村名レベルと言ってもいいと思う。

しかし購入価格を知ると喜んでもおられない。
税抜き価格で、2012が4980円、2011は4500円、2007が3380円、2002が2880円である。
今年購入した最新の2013は何と5280円になっている。
10年で約2倍になっているわけだ。

5000円を超えるACブルゴーニュというのはもはや異常で、
わたしがこれ以上ワインを購入するのを止めると決意する理由の1つがこれだ。
これの格上のグロフィエの1級ものも例年揃えてあるが、2004までは外れが多い。
2005以降はまだ1本も開けていないのでよく分からない。

フーリエのジュブレ・シャンベルタン村名2012が12000円、
アルマン・ルソーの村名ジュブレ・シャンベルタン2012が、何と2万円で売っている。
10年で3倍になった。

いつも同じことを書いているが、もはやブルゴーニュワインは天上人の飲み物となり、
庶民には憧れの対象でしかなくなってしまった。
10人で集まって1人10分の1ずつ、高価なワインを開けるワイン会に参加して、
「飲みました」という経験を積むことには個人的には興味が無い。

高いお金を出しても大したワインなど無いと分かってしまったと
不遜ながら少し思っている。

最近もっぱらアルザスに傾いているのも、まだまだ質に価格が追いついていないからである。
ブルゴーニュのピノ・ノワールでは、最近うっとりするワインから見放されている。
まあそれでもいいんじゃないか、と諦めるようになった。
まさに犬も歩けば棒に当たる、の心境である。