『季節」でのワイン会 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


シャンパーニュ ボワゼル ロゼ・トラディション NV
購入日    2013年12月
購入先    ピーロート
インポーター ピーロート
購入価格   7,476円

シャンパーニュ ボワゼル ブラン・ド・ブラン 1995
購入日    2013年5月
購入先    ピーロート
インポーター ピーロート
購入価格   9,103(円)

バス・フィリップ エステート・ピノ・ノワール 2009
購入日    2005年10月
購入先    ワイン&WINE
インポーター ヴァイアンドカンパニー
購入価格   10,800(円)

ドミニク・ローラン クロ・ド・ラ・ロッシュ 2002
購入日    2005年10月
購入先    キタザワ
インポーター 山信商事
購入価格   8,000(円)

シャトー・ディケム 1995
購入日    2012年11月
購入先    フィッチ
インポーター ジャパンインポートシステム
購入価格 28,500(円)

ミナミにある「わいんとおばんざい季節」さんで2~3か月ごとにワイン会をしている。
メンバーはいつも5人で、同業の後輩であり先輩でもあるヴァイオリン弾きの先生と
その仲間たちだ。

今回は新年早々の7日にこれらのワインを開けたのだが、実はこれで数回目のワイン会になる。
これまで一度も自分のブログにはアップしてこなかったが、単にしんどくてサボっていた
だけである。

ワインはわたしのセラーからの持ち込みで、チョイスも自分でやっているというのに、
忙しくてアップできていないのは我ながら情けない。

ということで、今回はちょっとだけ書いておくことにする。
と言っても、写真は季節のマドモワゼル節子さんから送ってもらったものではあるが。

わたしは基本的にはバックヴィンテージには手を出さない方なので、
残念ながら自宅には90年代までのワインはほとんど無い。
ネットが発達するまでは、ブルゴーニュなど怖くて体系的には買ってこなかったせいでもある。

しかし2000年以降はけっこうたまってきていて、そろそろ飲み頃になるものが
出てきている。

金にものを言わせて古い稀少ワインを探して開ける、という趣味はないので、
あまりに物珍しいワインをアップするのは気が引ける。
そもそもそんなワインはあまり飲む機会は無いのだけれど。

ということで、今回のワインたちもそんなに昔に買ったものは入っていない。
唯一ドミニク・ローラン(ネゴシアンものらしい)のクロ・ド・ラ・ロッシュ 2002だけが
10年近く自宅で寝ていたものだ。

これは正統派のグラ・クルで、奥深い黒系果実の香りを肺いっぱいに吸い込むのが幸せである。
ほぼピークにあると思われ、もはや樽香も気にならなくなっている。
例によって価格のことは論じる気にならず、遠い昔を懐かしむのみである。

これの対抗馬としてブラインドで開けたのがオーストラリアのバス・フィリップである。
だれもテロワールを当てることはできなかった。

これは当然で、ブルゴーニュのどこの村にも当てはまらない。
しかし品位のあるピノ・ノワールであり、2009でありながらすでに酸が立って香りも柔らかだ。
タンニンのざらざら感が無く、サクランボのような小さな果実がある。

このワインを教えてくれたのは、敬愛する六覚燈のソムリエ中山さんである。
ここでせひお礼を言っておきたい。

さて、ピノ・ノワールに先立つシャンパーニュ2本だが、けっこう大手のNMである
ボワゼルのロゼNVと95年もののブラン・ド・ブランである。

ロゼは予想通り突出した個性はないが無難で美味しい。
一方の1995だが、これが開栓時すぐにはコルク臭が強くてありゃま、と思ったが、
ブショネではなくヒネ香であった。

個人的には面白いのだが、これはマニアックだわ、と思う。
価格は、ロゼはやや高めに感じるが、95の方はリーズナブルである。
泡が飛んでスチルワインとなったあとの方が魅力がある。
これは1人でゆっくり飲んだ方が良かったかも知れない。

最後のディケムは、開くまでの時間が不足である。
翌日の夜の方が真価を発揮しそうであった。
しかしやはりフラン寸貴腐ワインの王者の風格はある。
実はシャンパーニュと同じヴィンテージで揃えたのだが、こちらは熟成までには
まだまだ時間が必要であると思われた。

季節さんの細部まで心が行き届いた料理は今回も美味しくて、
新年のワイン生活の開始に相応しいものであった。

吸い物とぜんざいまで出てきて、美味しいので自家製お餅を2個も食べてしまった。
自宅で正月に必死で餅を食べるのをガマンしていたのは何だったんだ。

次回はもう少しマイナーなワインで「ハズレてもゴメンシリーズ」をやってみたい。
季節の節子女史、メンバーの方々、ありがとうございました。