エッジが丸い・・レシュノーのヴォーヌ・ロマネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノー ヴォーヌ・ロマネ 2008
購入日    2011年3月
開栓日    2013年8月
購入先    キタザワ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   5000円

昨日は1年ぶりに母校阪大の講義に行って来た。
今回は母校の教授と、岐阜大教授との3人での講義だった。

岐阜大教授は大阪のライバル校の出身で、学年も同じなので共通の知り合いが多い。
昨年岐阜で講演に呼んで頂いたあと飲みに行き、一昨年は大阪で座談会のあと
飲みに行ったので、毎年のことになっている。

今年の4年生はかなり真面目な印象で、みんな結構ノートを取りながら真面目に聞いている。
女子学生は22人もいて、最近は多くなったきたなあと思うが、
どういうわけか昔と比べて才色兼備の学生が多い。

先月うちに来ていた真面目でイケメンの研修医の弟もいたりして、
毎年誰か知り合いがいるが、これまた狭い世界のような気がする。
そういえば、この研究医の親父とも若い頃から知り合いで、あちらは腎臓内科の大先生である。


さてこの造り手、結構追いかけているのだが、年産450本とか言われるこの造り手の旗艦ワイン、
クロ・ド・ラ・ロッシュ以外はあまり印象に残るものがない。

2006年以降この茫洋としたエチケットになってから、中身もそれまで以上に茫洋とした
印象が付きまとう。
2008の村名だったらもう少しタンニンでも残っていて、渋いかと思ったらそうではなくて、
相当まろやかで、酸が少ないからエッジも丸い。

もっとヴォーヌ・ロマネらしい香りがあるかと思ったら、それも中途半端で、
テロワールの主張、というのも感じられない。

不味くてどうしようもないワイン、では決してないものの、
これならわざわざレシュノーを指名する意味もないし、ヴォーヌ・ロマネである必然性もない。

実は先月、2007のクロ・ド・ラ・ロッシュを開けてみたのだが、
90年代よりやっぱり茫洋としている気がした。

これでは今後リピートする気にはならず、またも1つ追いかける造り手が減りそうである。
もう少しクロ・ド・ラ・ロッシュを検証してみる必要もあるとは思うのだが、
リニエほど人気が出ないのも、理由があるのかも知れない。