細身・・ブリューノ・クレールのシャンボール1級 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・ブリューノ・クレール シャンボール・ミュジニー ヴァロワイユ 2004
購入日    2007年10月
開栓日    2013年2月23日
購入先    かわばた
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4380円

なぜか知らないが、このところ講演依頼が相次ぎ、先週は久留米、昨日は地元大阪、
明日は広島、来週は千葉、という予定になっている。

それをただの1日も診療所を休診せずにこなす、というのだから大変である。
先週は久留米で夜の12時前まで飲んでいて、翌朝9時にはちゃんと
大阪の診療所の椅子に座っていた。

ま、アホと言えばアホである。
もちろん講演料が欲しいなどとはこれっぽっちも思っていないのであって、
ほとんど趣味の世界、体力勝負である。

先週は久留米大の教授はじめ、同業の先生方から歓待を受けたのだが、
久留米の先生方のレベルの高さにほとほと感心したのである。
博多とあまり離れていないけれど、独立した文化圏があって、
誇りを持って地域医療を守る先生方と接し、ものすごく楽しい時間を過ごした。

一番疲れるのは本業である。
ことにややこしいクレーマー患者が来ると数倍疲れるが、巧くいなす技量がわたしには無い。
なのでいつも直球勝負である。

しかし本業を辞めると講演依頼は絶対に来なくなる。
講演したくて本業をやっているわけではないが、楽しいと思わないとやってられない。
「受けてなんぼ」が大阪人の本性である。


さて、先日開けたシャンボール・ミュジニーだが、この畑はギスレーン・バルトが有名である。
 追記:ラブワインさんのコメントで、バルトの所有分が1級で、他は村名格とのこと。
他に誰が持っているかは知らない。

1級ものにしてはずいぶん弱くて線が細い(追記:だって村名格だもん)。
酸も強くて果実は赤系で小さめ、開栓時期はちょっと遅かった、といったワインである。
しかしシャンボールらしさはしっかり感じられて、酸が表に出ながらも、
良くも悪くも陰なところを失わない。

2日目は多少丸くなって柔らかくなるけれども、細身なところは変わらず、
1級ものとしてはちょっと物足らない(追記:だって村名格だもん)。

あとで価格を知って驚いたが、シャンボール・ミュジニーの1級としては格安である
(追記:だって村名格だもん)。
なので、幸か不幸か内容は価格相応であると言える。
同じ造り手のジュブレ・シャンベルタンの1級、クロ・サン・ジャックでは倍ほどする。

もうちょっと個性が感じられたらなあ、と思うのは無い物ねだりだろうか。