上品な熟成感・・ドゥーツ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ドューツ ヴィンテージ エクストラ エイジド ブリュット 2000 
購入日    失念
開栓日    2012年9月14日
購入先    ピーロート
インポーター ピーロート

どうも最近本業が忙しすぎて、というか要領が悪いから診察が遅すぎて自分の首を絞めている。
電子カルテをMacに替えてから、ますます診察机に座っている時間が長くなった。

先日、業界関連の雑誌の取材を受けたが、聞き上手のインタビュアーの女性から、
「最後に、先生の夢は何ですか」
と聞かれた際、本音で
「引退して毎日が日曜日になることです」
と答えてしまった。

先週出来上がった記事がpdfで届いたが、さすがにその一言は省かれていた。
医学生になった娘が実習に開業医のところに行ったそうだが、
アクティブな先生の姿を見て、親父とはずいぶん違う、と行っていた。

「アホ言え、お父さんだって医学生の前では、早く引退したいなんておくびにも出すもんか
 先週も、儲かって仕方がない、という顔をして大学で講義してきたところだ」
と言っておいた。

さてこのシャンパーニュ、購入価格は記録がどこかに行ったので正確には分からないが、
おそらく7,000円台だと思う。
よく聞く造り手だが、1993年以降は家族経営から大手のルイ・ロデレールの傘下に
入ったらしい。

これは当たりのシャンパーニュで、この夏は五十歩百歩の若いものが多かっただけに、
上品な熟成感が嬉しい。
泡は繊細だし香りは立つし、赤系ブドウの味わいが表に出ていて、
7,000円台だとしたらずいぶんお買い得である。

やっぱり泡もこのくらい以上でないと幸福感の片鱗は得られない、と思った。
親会社が、ブショネ古酒をさんざん体験させられた恨み連なるルイ・ロデレールかと思うと、
釈然としないところもあるが、まあよしとしよう。

ところでこのシャンパーニュ、あと何本あったっけ?
まったく在庫管理ができていないのであった。
まあ、シャンパーニュも一期一会だ、ということにしておこう。