苦くなくて軽い・・チュスランのブリュット・ゼロ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ヴァランタン・チュスラン クレマン・ダルザス・ブリュット・ゼロ
購入日    2012年9月
開栓日    2012年9月7日
購入先    カガヤ
インポーター 合同酒精・山信商事
購入価格   2,380円

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ちゃんと「Zero」と書かれている

どうも最近本家ブルゴーニュの記事が少ない。
本来わたしはワインではブルゴーニュのピノ・ノワール、
音楽では15~16世紀あたりの中世ルネサンス期の音楽に詳しいと思っている。

もちろんワインも音楽も専門家ではなく、単なるコレクターにしか過ぎないのだが、
ワインはともかく、10数年前までは初期ルネサンス音楽の世界中の音源をほとんど蒐集していた。
底が見えた気がしたのと、あまりにマイナーな世界にいることを自覚して
止めてしまったため、最新の情報は持っていない。

話が脱線したが、最近ピノ・ノワールの記事が少ないせいか、
ブログを読まれたある人から「白ワインがお好きなんですね」と言われてしまった。
う~む、単に勉強中なだけのつもりなのだが。


さて、先日購入してすぐに開けたチュスランのクレマン・ダルザスは
通常のブリュットだったが、今回のはブリュット・ゼロである。
購入先は異なるが、インポーターは同じで、どういうわけかこちらの方が500円も安い。
多分輸入価は変わらないだろうから、こちらのショップの方が良心的なのかも。

肝腎の中身だが、先日のボトルに感じた後味の苦さはまったく感じないので驚いた。
だったらあの苦さは、添加されたリキュールに由来するものなのか?
どちらが自然かというと、圧倒的にこちらである。

ブリュット・ゼロと謳うわりには酸は過激ではなく、線が細いが大人しい。
新鮮で軽くてあっさりしたスパークリングであり、やっぱりドライである。

シャンパーニュとの最大の違いは、やっぱり香りに色気がないことで、
結局あの香りに倍以上のお金を払っているということになる。

もっとも、5000円程度のシャンパーニュには滅多に深みあるものはないから、
結局8000円程度のものでないと満足できないようになってしまう。
何だ、ブルゴーニュのピノ・ノワールと同じじゃないか。

昨晩ある会合で、中華料理とともにアサヒスーパードライを飲んだ。
このビール、まったく味わいがなくて個人的には美味しいと思わない。
どうしてサッポロ黒ラベルが出て来ないんだろう、せめてキリン一番搾りだったらいいのに
と思うがこれが市場の現実である。

アサヒのドライビールを美味しいと思って普段から愛飲している人だったら、
高級シャンパーニュよりこちらの方がお気に召すかも知れない。

このクレマンは、ブリュットもブリュット・ゼロも、
シャンパーニュとは別の地域から生産された別の飲み物である。

好みの問題はあると思うが、わたしにとっては色香がなさ過ぎてもの足りなく感じられる。
やっぱりシャンパーニュの代わりになる泡ものではなさそうだ。