ゆるいが美酒・・ロックのクロ・デ・コルヴェ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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プリューレ・ロック ニュイ・サン・ジョルジュ 1er. クロ・デ・コルヴェ 1997
購入日    2006年11月
開栓日    2012年1月8日
購入先    まるどら
インポーター INA
購入価格   12800円

新しいMacBook Airがうちに来てから1ヶ月、OS 10.7 Lion にもかなり慣れてきた。
Snow LeopardからLionになっての大きな変化は、32ビットから64ビットに変わったことらしい。
と言われても、素人のわたしにはどう変わったか分からない。

多くのソフトが使えなくなったが、わたしはパソコンでそう専門的な仕事をしている
わけではないので、ソフトの入れ替えには少ない出費で済むものが多い。

結局、宛名職人とMS Office は買い直した。
MS Office 2011は、2008ほど中身の評判は悪くなく、価格設定もかつてほどアコギではない。
3台インストールできて13,000円ほどだから、まあよしとしよう。

写真編集用のソフトは、キャノンの新しいヴァージョン(プリンタにバンドル)で何とかなるし、
サイズ変更用のフリーソフトSqueezeと併用すればそう困らない。
あまり使わないビデオ用のフリーソフト、VLCはヴァージョンアップで対応できる。

結局捨てたソフトは、ファイルメーカーの古いものとワープロのEG WORD、
キャノンのスキャナーの同梱ソフトPhotoStudio くらいである。

PhotoStudioに関しては、新しいPhotoshop Element10で何とかすることにした。
これも有償だが、Windowsでも使えるし、10000円程度だからあきらめて購入した。
これで、何とか前と同じように使えるようになった。


さて、バックヴィンテージで5年ほど前に入れたもので、
自宅に来るまでの状態が不安であったため、今まで何となく放置していたワインである。

このワインの同じヴィンテージはたしか3本目で、1本は世田谷の峰不二子女史が
持参されたもの、もう1本は六覚燈で開けてもらったものだと思う。
いずれも1998などと比べるとボディが引き締まっており、
このワインにとっての良年であると思われた。

そこでこの1本であるが、いつもこのワインに感じるように、
「ゴムの緩んだパンツ」
という印象から抜けきれない。

瓶の下の方は澱だらけだし、液体も濁っているが
ピークを過ぎた、とか、保管が悪かった、などというのとちょっと違うようだ。
ボトルの当たり具合によって変わるのではないかと思う。

このワインこそ、原産地から遠く離れた、湿気て暑い夏が来る
お好み焼きの町で開けるのに最も相応しくない、と言えるのではないか。

一言で言うと、
「年を取った品のある元美人の女性が、縁側で日向ぼっこしている」
というワインである(家内のオリジナル)。

とてもナーバスであるにもかかわらず、3日しても元の果実の品格を少しも損なわない。
造り手が手塩にかけて造らない限り、こんな果実を得ることは難しいだろう。

飲んでいると何となくだが身体に優しいような気がする。
多少パンツのゴムが緩んでいても、許せる気分になってくる。

毎ヴィンテージ買う気にならないのは、その価格と内容の不確実性による。
このユーロ安の時代、前者だけでも何とかならないものだろうか。