グアムのワイン・・プロスペクト・ヒル | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
プロスペクト・ヒル シャルドネ 2010 オーストラリア
飲んだ日 2011年9月23、25~27日
インポーター  griotte
価格      知らん

グアムへの行き帰りに、デルタ航空の機内で飲んだシャルドネである。
先日書いたように、行きの機内で頼んだ白ワインが意外にも美味しくて感心したのだが、
ワインの詳細は知らないままだった。

そこで帰りの機内で同じものをリクエストし、持ってきたCAさん(米国人)に
「ちょっとそれ見せて下さい」
と英語で言って写真を撮った。

するとCAさん(美人だが太め)が、
「Oisii(美味しい)?」と聞くので、
「Yes」と答えたら、
残りのワインをパックごとくれた。

機内のワインを自宅に持ち帰った経験はこれが初めてだ。
かくして、レインちゃんとのツーショットが実現したのである(それがどうした)。

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オーストラリアの陽当たりの良い畑のブドウで大らかに造られたワイン、という感じがする。
開栓初日の機内では、酸性人のわたしには糖度が高く感じられ、
いくら機内でも、3杯以上飲むと退屈しそうだなあ、と思った。

機内という非日常の空間で美味しいと思っても、自宅でどう思うか、は別問題である。
持ち帰って翌日と翌々日に飲んでみると、甘さが引っ込んで酸がキリリとしてきて
なかなか行ける。
一流半のブルゴーニュの造り手のACブルゴーニュ、と言って出されたら、騙されない自信はない。

これをあと3年くらい熟成させたら、もっと酸が出てきて美味しくなるのでは、と思うが、
紙パック入りのワインを熟成させる、という発想自体が滑稽である。

繰り返すようだが、やせっぽちで神経質なブルゴーニュの裾ものより、
こちらの方が大衆受けするのは間違いない。
われわれ金銭感覚の狂っているワイン飲みに、コストパフォーマンスとは何かを
再考させるようなワインであった。

日本では売っていないようだが、このワインが1000円程度で買えるとしたら、
その10倍も出してブルゴーニュの白を買うのは、酔狂者の道楽に思える。
まだわたしにも正常人としての判断力は多少残っているようだ。


さて、現地のレストランであるNana's Cafeで開栓したシャルドネもアップしておく。
アウトリガー・グアム・リゾートのすぐ下にある Nana's Cafeは、
現地では超人気のレストランのようだ。
5年前に行った際に美味しかった記憶があり、今回も訪問することにした。

ホテルから1時間前に予約電話を入れてから行ったのですぐ入れたが、
店に着いたら入店待ちの日本人の群れがいて驚いた。

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ちょい高級なファミレスのグアム版、みたいな店だが、170gのヒレステーキは$31であった。
海産物関係のメニューは充実しており、サフランのリゾットはとても美味しかった。

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グレン・エレン シャルドネ 2009
飲んだ日  2011年9月24日
開けた店   Nana's Cafe
店での価格  $15(+サービス料10%)

ワインリストには沢山のワインがオンリストされていたが、あまり検討する気にならず、
店のおばさんの勧めに従い、この日のお勧めワインということで開栓。

店での価格が$15だから、日本円で1200円くらい。
何だ、グラスワインの値段じゃないか。

多分カリフォルニアのシャルドネだが、これぞ甘口シャルドネの典型で、
さすがはアメリカ産のワインだわい、と感心するレベルである。
最初から最後までパイナップル風味満載で、濃い料理にはよく合うが、
淡白な和食にはまるで不向きなワインである。

街の個人のフレンチでこれが出てきたら、間違いなく店主を説教するだろうし、
もしアキュイールでこれが出てきたら、きっとテーブルをひっくり返して帰ると思う。

だがここは南国グアムである。
パイナップルワイン大いに結構。
1人で3分の2ほど開けてしまい、残った分は部屋に持ち帰ってあらかた飲んでしまった。

翌日目覚めたら、口の中が甘い甘い。
普段飲んでいるワインと大きな違いを感じるのは、実は翌朝なのである。

1200円しかしないし、これからグアムに旅行に行かれる若い女性の皆さんには、
Nana's Cafeに行かれて、ぜひこのワインをチョイスされることをお勧めしたい。

もしこれが甘くて飲めないと思われたら、あなたは病人になれる資格があります。