黒系果実と2001の特徴・・ショパン | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン ニュイ・サン・ジョルジュ 2001
購入日    2007年7月
開栓日    2011年9月10日
購入先    キタザワ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   3300円

記事が開栓順序と前後しているが、先日開栓したピノ・ノワールをアップしておく。
2005の1級ものといっしょに購入した、2001の村名ニュイ・サン・ジョルジュである。

同じインポーターで同じ店から同時に入れたものだが、
リリース直後の良年2005の1級ものが、1本が完全に状態不良
もう1本もお世辞にもブルゴーニュの1級のレベルに達しているものでは無かった。

リリース直後に購入してこの有様なので、こんなものをぬけぬけと売る神経を疑うが、
ショップのせいというより、それ以前の問題ではないか、と邪推する。
いずれもワインバーでお金を取って出せる代物では無かった。

コルクの状態が悪いのは、造り手の問題としか思えないのだが、
消費者としては、ショップを選ぶくらいしか自衛策はない。

さて今回の村名ワイン、最も安くてバックヴィンテージなのに、最もまともなボトルであった。
これは明らかに価格の水準を超えており、テロワールとヴィンテージの特徴が
明確に表現されている。

まず,ボトルの状態が素晴らしい。
最初は薬のような香りに違和感があるのだが、ほどけてくるとこれが健全な果実香であることが
はっきりする。
村名ながらどっしりと果実の充実感があり、黒系果実の香味が豊かである。

しかも痩せて酸が強かった2001年の特徴が、見事と言って良いほど表現されていて、
大風呂敷を広げるようだが、ブラインドでも村名とヴィンテージを当てる自信はある。
そのくらい良くできたワインなのである。

へぇ、こんな良いワインを造れる人だったんだ、と改めて思う。
2001年には健全だったものが、2005年には醸造所の衛生管理も杜撰になっていたのではないか、
と思われても仕方がない。

実はこれら3種のワイン、もう1本ずつある。
ことに2005がどうなっているか、ある意味で楽しみではある。

こんなマイナーなブログで悪口を書いたとしても、ほとんど影響は無いだろうが、
書いている方は悪口を書いているとは思っておらず、正直に事実を記録している以上の自覚はない。
もちろん、状態の良悪と好き嫌いとは別次元の話であることくらいは承知している。

ショップの宣伝文句など、ほとんどインポーターの資料の丸写しばっかりが溢れているし、
リリース時期と開栓時期には当然数年の解離がある。
しかしネットの恐ろしさ、どこかで追いかけているしつこい人物がいることをお忘れ無く。

真面目に仕事をしない造り手やインポーターやショップがあったとしても、
数年後にはちゃんと評価が下るのが健全なのだろうと思う。

天網恢々疎にして洩らさず。