比較する相手が悪かった・・レシュノーのヴォーヌ・ロマネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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レシュノー ヴォーヌ・ロマネ 2004
購入日    2006年8月
開栓日    2011年8月11日
購入先    ウメムラ
インポーター ラックコーポレーション
購入価格   5350円

昨土曜日は勉強会をハシゴし、最後にしゃべっていた獨協医大越谷病院の教授と
六覚燈でワインを1本開けて深夜に帰宅。
この教授はわたしと同世代で、元々関西人だが、今や関東で大活躍中だ。

中山さんがセレクトされたワインは、アルザスのリースリングであった。
いやもう、夜10時の疲れた身体にはピッタリのわいんでありました。
中山さんは、相変わらずソムリエの仕事をきちんとされる。

昨晩の会では、雲の上の人みたいな東大名誉教授と初めてお話ししたが、
うっかりワインの話をするのを忘れていた。
この大先生、ワイン好きで有名な方であった。

顔を覚えてもらっているうちに、今度どこかでお会いしたら、ワインの話でも振ってみよう。
現東大教授・理事長の師匠だから、不興を買うとまずいのだけれど(笑)


さて、ミュニュレ・ジブールのヴォーヌ・ロマネ村名に引き続き、レシュノーの2004を開栓した。
続けて開けると違いはよく分かるのだが、1本ずつのボトルの違いに過ぎないのか、
造り手の違いなのか、そこのところはよく分からない。

どちらも状態の良い、一流のヴォーヌ・ロマネであることは間違いないが、
これら2本のボトルの違いは明らかだ。

分かりやすさではレシュノーが僅差で勝ち。
わずかに残糖感を感じるから、マニアックでない人間にはこちらが受けるだろう。
洗練度と気品では勝負にならず、もちろんジブールさんの圧勝。
ただし、それを見抜くには研ぎ澄まされた感性を要求される。

2日目の状態を比べると、実力差はありありで、
ワインとしての資質に歴然とした差があるのは誰にでも分かるだろう。

1本ずつの経験からなので、あまりここで大きな声では言えないのだが、
このボトルにレシュノーの限界みたいなものを感じた。
この造り手のフラッグシップ、年産450本のクロ・ド・ラ・ロッシュには心震えたことがあるが、
このヴォーヌ・ロマネの延長線上にあるのか、少し疑問に思う。

結局、先日開けたジブールの2004が出来過ぎのボトルであった、
という単純な話なのかも知れない。