若すぎた・・ルフレーヴのACブル | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・ルフレーヴ ブルゴーニュ 2008
購入日    2010年9月
開栓日    2010年7月4日
購入先    ウメムラ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   3950円

暑さが安定してきて、患者さんが戻ってきた。
だから6月とは比較にならないくらい忙しい。
とにかく1人1人の診察にかける時間が長すぎるから、待ち時間も長い。

採算性を考えての診療はしない、というポリシーで行っているから、
患者さんは待たされるし、お金のことを考えると、こっちもアホらしいことこの上ない。
自分の診療スタイルだから今さらどうしようもないが、理解の悪い患者さんには難渋する。
なのでしばしばキレる。
かくして、自然と客を選んでいる、という結果になっているのかも知れない。


さて、ドメーヌ・ルフレーヴの、マコン・ヴェルゼを除く、ピュリニー村の
最も安価なキュヴェである。
このワインけっこう生産本数が少なさそうで、かなり入手困難らしく、あまり見かけない。


2008のマコンは今から1年前に飲んだが、早すぎることはなかったし、
2009のマコンは、アキュイールや直心や岸和田氏医師会の懇親会に持ち込んで飲んでいるが、
フレッシュで美味しい。
ただし、ルフレーヴの特徴だとか、ブルゴーニュの白の深さを垣間見られるワインでは
なさそうだが。

先日ラブワインさんが2008年の1級ものを開けられて、今でも若開けの魅力がある、
なんて書かれていたので、この最低ランクのACブルゴーニュを開けてみることにした。
まず先に1級ものに行かないところが、いかにも貧乏臭い。

結論から書くと、こちらのACブルゴーニュは、マコン・ヴェルゼとは比べようもない
長熟なワインで、今でも若すぎて飲めたものではない。

太めの茎をしがんだような青臭い苦さがあり、酸や甘さよりもその苦さが強すぎて、
ワイン自体の印象を硬くて難解なものにしてしまっている。
門前の小僧おばさんである家内が一口飲んで、案の定「苦くて美味しくない」と言う。

これを知ってしまうと、価格が倍以上する1級ものをいつ開けるか
また分からなくなるのだが、そっちの方が若い時期にもピークがあるのかも知れない。
今回のACブルゴーニュには、初期のピークはなさそうで、
最低あと5年くらいの熟成時間が必要だと思われる。

ああ、シャルドネの開栓時期の難しさよ。