記憶に残らないまっとうさ・・レシュノー | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・レシュノー ニュイ・サン・ジョルジュ 2003
購入日    2005年11月
開栓日    2011年1月6日
購入先    キタザワ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4280円

やはり本業が忙しく、総エネルギーの過半をそこで消耗することになっている。
総エネルギーが若い頃よりどの程度減少しているかは、よく分からない。
本業以外の仕事も山ほどあるのだが、どこかで時間を捻出しないとどうしようもないことになっている。
ブログの更新などやっている暇はないのだが、酔っていると書ける文章はブログぐらいしかない。

さて、最悪のルネ・ルクレールを開栓した7分38秒後、まともなワインを求めて開栓したのが
このレシュノーである。
たしかこの造り手の2003は初めて開栓する。

開栓時期は早すぎず遅すぎず、ちょっと濃いめであること以外、
どこも突出する要素のないまっとうすぎるワインである。
黒系果実が香り、重心はちょっと低め。
軽やかに舞い上がらないが、村名としては良くできたワインに間違いない。

どこの畑か分からないところからして、ニュイ・サン・ジョルジュのテロワールを
良く表出していると言える、というのはものすごいこじつけか。

何の不満もないが、新しい発見があるわけではないので、
検証するという姿勢の飲み手には退屈なワインかも。

しかし自宅の日々の食卓で、検証するのに面白いかどうか、という論点を持ち出すのも
おかしな話だ。
あえて非難される点があるとすれば、抽出が濃すぎて現代的な華麗さに欠ける、
という点かも知れないが、酸性人のわたしが飲んで、抵抗なく開けてしまう程度のものである。

さらにもう1つどうしても欠点を、ということになると、記憶に残らないことだろうか。
裏返せば、長所かも知れないのだが。