頼りないが憎めない・・メイエー | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ジュリアン・メイエー ピノ・ノワール「ハイセンシュタイン」アルザス VV 2004
購入日    2007年9月 
開栓日    2010年4月6日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   4200円

覚悟はしていたが、今週あった総会で、地元医師連合会の会長に選出されてしまった。
開院後まだ8年半だし、若輩者だと自分では思っているのだが、
マイクを持つと流暢にしゃべる、という特技が災いしたようだ。

医師会ではなく親睦団体だから、主に楽しいことを企画すればいいのだが、
トラブルの解決・調停役も求められそうである。
トラブルは解決するより起こす方が得意だから、この点では適任ではない。

最初の仕事は
「地域医療無視の難儀な診療所に関する情報提供のため、阪大病院の院長に面会に行くこと」
になりそうだ。
ちっとも楽しそうな仕事ではない。

あちらも新任の院長で、数年前とある会議で噛みついたことがあるので、
ひょっとすると(悪い意味で)覚えられている可能性が高い。
いやな奴が来たな、と思われるのは間違いなさそうだが、大阪のあちこちのレストランや
ロイヤルホテルでもブラックリストに載っているから、何てことはない?


さて、約1年前に開けて以来、2004としては2本目のようだ。
その際の記事で、ささだあきらさんからコメントを頂いていたが、返信を忘れていたようだ。
ゴメンナサイ。

昨年と印象はほとんど同じ。ただし、前回ほど頼りなさげではない。
1つ年を取って、ちょっとは大人になったのか。
まっとうなビオワインの風情で、相変わらず頼りないのだが、
2日目も落ちない、というのが摩訶不思議。

タンニン皆無?ミネラルあるの?果実ひ弱、というワインだが、
むかつくこともなく、けっこう楽しみながら1本開けてしまう。
パカレは論外にしても、ロックにもまるで親しみを持てないが、
このメイエーなら許せてしまうのは何でやろ。

開栓するのに何となく敷居が低く、当たるか外れるかドキドキするような緊張感がない。
これは大きな長所であるが、かといって無味乾燥な工業製品のようでもなく、
日本車や日本製のオーディオ製品のように退屈なことはない。
最近ますます料理も酒も薄味嗜好になっているが、和食にも抵抗無く合わせられる。

ワインに理論武装は不要だ。
カジュアルで低姿勢なのが、この造り手の魅力なのかも。