オリヴィエ・ルフレーヴ シャブリ 1er Mont de Milieu 1999
開栓日 2010年3月27日
インポーター アルカン
ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ 1er クロ・デ・レア 2002
購入日 2004年12月
開栓日 2010年3月27日
購入先 ヴェリタス
インポーター ヴェリタス
購入価格 6000円
昨晩大阪市内の某レストランで開栓したワインたち。
いっしょだったのは大阪府下の某有名私立高校の校長先生と、フランス語の研究者の親友である。
先にアップすべき記事があるのだが、時間軸を無視して書いておく。
今月もアキュイールやエテルニテなどの名店を訪問しており、大変優雅な生活をしている。
昨日行ったフレンチの店も名店には違いないが、上記の2店と比較すると
スタイルに20年の隔たりがあるのを感じてしまった。シェフの年齢も20歳違う。
どうも自分の舌は結構先鋭的になってしまっており、ワインの好みはとにかく酸ありきで、
料理も先端を行くものが普通になってしまっているようだ。
ホテルの宴会料理をちっとも美味しいと思わないのも、好みが相当変化しているのに
起因すると気付いてきた。
シャブリは店のワインで、ヴィンテージに惹かれて開栓したもの。
シャブリでも1級らしい奥行きがあり、10年ものの落ち着きを感じさせるが、
ちょっとゴツゴツしていて時間とともにほぐれていかない。
このあたりがこのワインの限界で、先日エテルニテで開栓した
ドメーヌ・フォンテーヌ・ガニャール シャサーニュ・モンラッシェ 1er レ・シュヌボット 1999
とは役者が違う。
同じヴィンテージで、店での価格もそんなに変わらないのだが、価格はともかく
造り手の力と畑の違いの差は歴然としていた。
赤は自分で持ち込んだもので、4年前に購入したお馴染みのグロである。
振り回したくなかったので、昼間に時間を作ってタクシーで先に店に持ち込んだあと
天王寺のホテルでの研究会に参加し、そのあと夜の8時に店に行った。
店内の温度は高く、おそらく22℃くらいであったが、午後3時から8時の間に
この室温条件下に置かれていたのを知り、ちょっとあきれた。
店では大人しくしていたが、この件に関して、店を出てから友人と校長先生に対して
キレてしまった。
その室温は、赤ワインを開けるにはあまりにも高すぎる。
開栓時にすでに開ききっており、たった5時間でも、ワインのウエストが
ゆるんでしまっている感があり、5時間がワインに与えた影響を考えてしまった。
赤ワインといえども14℃くらいから徐々に温度を上げていくのが当然で、
こんなところにも店のワインに対する知識の無さが露呈してしまっていた。
購入価格はたった?6000円だが(今はずっと高くなっている)、リリース時に購入して
大事にセラーで寝かせたものである。
ワインに対して申し訳なかったと後悔したが、まさか22℃の環境下に放置されているとは
思いもせず、不可抗力ではある。
エテルニテやカランドリエやアキュイールは、単に店がお洒落で料理が美味しいから
☆がついているのではない、と今さらながら気がついた。
ミシュランの評価にはそれなりの意味があるのである。
ワインに対する配慮は当然のこととして、室温も店の重要なポイントである。
いくら良い料理を出しても、どこかに欠けることがあれば褒められない。
うるさすぎる客だと言われればそれまでだが、ワインを扱う店の厳しい現実を見た気がした。
と同時に、大変イヤミな話だが、知らない間に獲得している基準というのがあるもので、
自分の評価基準が超一流店の目線になっていることに気付いてしまった。
ある意味知ることの不幸であるのかも知れない。