濃い・硬い・・レシュノー07 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノー  ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ 2007
購入日    2009年8月
開栓日    2010年1月31日
購入先    ウメムラ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   2880円

年末にテレビカメラで取材を受けて収録したものが、本日夜のゴールデンタイムに放映された。
丁度その時間、医師会の会議に出席するためクルマに乗っていたのだが、
自分の声がカーナビから聞こえてくるのは奇妙だった。

このブログもご存じなく、放映も教えていない方から数人「見ましたよ」という連絡を頂いた。
やはり全国ネットのテレビの威力はすごい。

収録当日は風邪のため熱を出す18時間前で、思い切りテンションが低かったのだが、
やっぱりカメラを向けられると、細かいところで言い間違いなどやっている。
笑いどころもなく、あかんなあと思いながらも、まあシロウトにしたらこんなもんかな、
とあきらめ半分で思う。
まあテレビに出たというだけで、何となく患者さんに対してハクが付けば儲けものだ。
ディレクターに言っておいたのを覚えていてくれたのか、名前は出たが幸い診療所名は出ずに済んだ。

しかしこのディレクター、27歳の島根県出身の超マジメな若者で、
一切煽りややらせをしようとしないのには感心した。
ただ、患者さんのバックに、ワインセラーがしっかり映っていたのには笑ってしまった。


さて、珍しく新しいワインを開栓してみた。
数本あるので、試しに開けてみたに過ぎないのだが、当然ながら若い。
今日で開栓後4日目だが、香りは飛んだもののやっとこさほぐれてきている。
こんなものを日常に開ける気には当然ならない。

紫がかって濃いガーネット色である。
あのパーカーが何年ものだったかクロ・ド・ラ・ロッシュに100点をつけて、
それ以来輪をかけて入手困難になったのだが、このワインからでもこの造り手の特徴が
見て取れる。

色だけではなく、ボディそのものもタンニンをしっかり纏って思い切り濃厚である。
香りが飛んでいる本日現在、ボ~っとして飲んだらボルドー右岸のワインと間違えそうだ。
特に余韻にメルローと近似した香りを残す。

4日目でこれだから、開栓当日はイガイガしたタンニンが暴れまくって難儀である。
3日目くらいでようやく飲めるようになってくるのだが、ブルゴーニュでありながら
わざわざこんな造りをする理由がよく分からない。
まさかパーカーの好みに合わせているわけでもなかろうに。

決して不味いというわけではない。
むしろ逆で、2年後またはそれ以上あとには、この畑からは想像もできないくらいの
水準のワインに大化けしている可能性すら感じる。

そう思ってふと裏のエチケットを見ると、
「監修:ミシェル・ローラン」
と書かれていた。



というのはウソである。
こういうのを悪い冗談という。