ハズレないがやや退屈・・ベルナールのオート・コート | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール オート・コート・ド・ニュイ 2003
購入日    2005年12月
開栓日    2009年9月9日
購入先    河野
インポーター JSRトレーディング
購入価格   2450円

ベルナールの最もベーシックなワインで、こりゃうまいと驚くこともなければ
がっくりすることもない、危なげないものである。
ただし、このワインは飲み頃の期間が短いのが特徴で、それを逃すと痩せたワインになる。

幸いこの2003はまだ大丈夫で、それなりに体裁を保ち、黒系果実の香りもするし、
しつこくない程度の果実味があり、食中酒として過不足はない。
ただし開栓当日だけ。
元々それほど強いブドウで造られているのではないのか、畑の状態からなのか
分からないけれど。

ということで贅沢な話だが、開栓日に半分だけ開けてあとはパスしてしまった。
この造り手では最もお手軽なワインで、今でも2000円台半ばで手に入ると思われるから、
気軽に1流のピノ・ノワールに接するにはいいだろう。
新しめのヴィンテージ(今なら2003~2005くらい)を開けておけば外れることも
まずないから、日常のピノ・ノワールの安全パイ的存在と言ってもいいと思う。

わたし個人的には、このワインはもう飽きた。
この造り手のものを開けるなら、村名ヴォーヌ・ロマネ以上を開ける方が歓びが大きい、
と思うようになってきた。

ワインの保有本数が1000本となると、人間多少は慢心し、
鼻持ちならないことも書くようになるのである。