昨晩の東京での会議を済ませ、午前中に新横浜に移動して、臨床検討会で発表したのち
新幹線で帰阪途中である。
隣には西宮の大先生、向かいにはまいどの大副院長と事務局長がいて、ビールで宴会しつつ
このブログを書いている。
今日も福山のS先生といっしょに発表したが、S先生は相変わらずの名調子で、楽しませていただいた。
懇親会に同伴されたS先生の奥様は、落ち着いた雰囲気の長身の美人であった。
今回のわたしの発表は、真面目で良かったと副院長からお褒めいただいたが、
あまりギャグが受けなかったのが幸いしたのか?
期せずして横浜市大の教授からも、良いポイントを押さえていたとお褒めいただき、
常連の千葉のみはま病院のM先生からも、勉強になりましたとの言葉を頂き、
勝手に自己満足してブログを更新中である。
さて今回の記事だが、先月来書きそびれている悲しい話を記載しておく。
6月20日の土曜日、大学の教室の同窓会のあと、いつもお世話になっている
大病院の副院長(今向かいに座っている大先生とは別人)と、前から親しい
某大学准教授といっしょに、とある新地のワインバーを訪れた。
ビルカール・サルモン ブリュット レゼルブ
開栓日 2009年6月20日
インポーター 三国ワイン
マルキ ダンジェルヴィル ヴォルネイ 1er フレミエ 2002
開栓日 2009年6月20日
インポーター 千商
店に先客はいたが、まだ店内の空気は悪くなかったので入店した。
上記のシャンパーニュとブルゴーニュを3人で開栓したが、
その間先客5~6人は葉巻を吸い続け、他の客など眼中にない様子で盛り上がっている。
昨年の今ごろの土曜日に、この店を訪れた際にも、同じような状況であった。
同じ先客であったわけだが、土曜日のこの店は彼らに占拠されているのだろうか。
われわれは1時間ばかり居ただけだが、時間的にもそれが限界である。
シャンパーニュはまあ美味しかったが、まともに感想など書く気にならない。
オーナーソムリエのお勧めで開けたヴォルネイの1級ものは、飲み頃であるはずの2002で
ありながらはるか昔にピークを過ぎていて、へなへなであった。
まあワインの感想など些細な話で、どうでもよい。
まったくお気の毒なことにこのワインバー、もはや終わっていると言っていいだろう。
これまで何度か良いワインを飲ませていただいたことに心から感謝し、
きちんとワイン代をお支払いして、店をあとにした。
オーナーソムリエはこの世界でも有名な方だが、われわれを送り出す笑顔に
何とも言えない悲しい表情が浮かんでいたように思う。
客は店を選べるが、店は客を選べない。
客が店を育てることもあるが、店を蝕むこともある。
これはほんとうにコワイ話である、とこの日思った。