出来過ぎのACブル・・ヴィレーヌ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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オベール・エ・パメラ・ド・ ヴィレーヌ ブルゴーニュ コートシャロネーズ ラ・ディゴワーヌ 2003
購入日    2005年4月
開栓日    2009年5月13日
購入先    ゆはら
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   白とセットで6350円

新型インフルエンザの話で世間は持ちきりだが、そっちの話題でこのブログのアクセス数が
増えるとは本末転倒である。
この1週間、本業の方は多少影響があるかと思われたが、患者数だけに限って言えば、
まったく変化はない。

さて、もう4年以上前に購入して放置しておいたワインである。
偶然にも、最近ラブワインさんが同じワインの2007を開栓されている。

なぜかこのワイン、単品でネットショップではほとんど見かけない。
4年前から、ずっとそうだと思うのだが、どうやってラブワインさんは複数本を確保されたのかしらん。

ちょっと特殊なヴィンテージの2003だし、初めてこのワインを開けるので、
どこまでがこのワインの持ち味か分からないのだが、広域ワインとしての分類からは
語れない存在であるのは間違いない。

ラブワインさんが開栓された新しい2007と同じように、
突出した要素のない、何気ない自然なワインである。
この2003にはミネラルの突出は感じなくて、むしろ見事なバランスを楽しめることが楽しい。

立地が良くてエリートの畑からなら、造り手が凡人でも水準以上のワインができるだろう.
どういう畑なのか知らないが、このワインの畑はそんなにエリート畑ではないはずだ。
よほど手練れの造り手でないと、こんなバランスの良いワインはできないのではないか、と思われる。

勝手な推測だが、もっと若いうちにはミネラルが楽しめ、今はバランスを楽しめ、
もっと遅開けすれば果実が多少凝縮して、酸との競演を楽しめそうである。
裾ものであっても、良いワインは開栓時期を選ばない、ということなのだろう。

ありそうで無い、地味だが光るACブルゴーニュなのだが、最大の問題は
市場にもありそうで無いことである。
これを購入する時も、白と抱き合わせだったのだが、4年も経ってから
そういうことだったのか、と納得した次第である。