アメブロガー大集合 in 直心 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

Wakoさんがリッツに泊まる目的で大阪に来られるのを機に、それに合わせて大阪出張
されたooisotaroさん、大阪の緑家さんとUTAさんとで、直心に繰り出した。
時は3月5日(木)、まだ冬が抜けきらない曇り空の夕方であった。

全員がアメブロガー、5人合わせて1日のアクセス数は延べ5000ヒット!
考えるだけアホらしいが、話と数字は大きいほど面白い。

不謹慎なことに前日は2時まで弘屋で飲んでいて、バーニャカウダのニンニク臭のため
マスクをかけたまま診療し、そのあと会計事務所に立ち寄って税金の額に驚愕し、
ワインをぶら下げて店に行ったのであった。
わたし以外の4人は初の訪問である。

この店はGeorgesさんから教えて頂いたのが最初である。
この方の食に関するこだわりは並外れたものであるのは言うまでもない。
和食に合うワインを、というテーマで皆で持ち寄ったが、そのテーマだって
Georgesさんの受け売りである。

しかし面白いのは、それぞれいっぱしのワイン飲みばかり、自分で考えて持ってくるという
ことであった。
ワイン名と料理名は、ooisotaroさんとwakoさんの記事からのコピペで、
後出しじゃんけんの役得であり、写真も似たようなものが並ぶがご容赦をいただきたい。
まさぞうさん、もう伝助穴子の写真は見飽きたでしょうけど許してね。

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北海道産むらさき雲丹
この店ではいつも一皿目に雲丹が出てくる。夏場は由良の殻つきだが、この季節は
痩せているらしく、北海道産になる。
とはいっても、ミョウバン処理せず海水に入れて届けられたものだそうだ。
毎度のごとく自然な甘さ、新しさが魅力である。

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2.淡路産のれそれ 浜名湖産生青海苔添え
ところてんみたいに酢醤油で、青海苔が海の香りを添える。
平べったくて、くずきりでも混じっているのかと思った・・魚とデンプンを間違えるかぁ?
鍵善のくずきりに3匹くらい混ぜておいても、だれも気付かないかも。

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3.淡路産しらうお 柚子風味付け
柚子をおろしでまぶすことを思いついた人はエライ。
目だけが黒いが、この目のじゃりっとした食感を好む人と嫌う人があるそうな。

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4.淡路産の伝助穴子
骨を切って串を刺し、軽くあぶる。わさびとスダチだけで食すのがミソ。
こういう最小限の手を加えた食べ方もありかと思う。
UTAさん御用達の高砂の穴子とは好対照な素材の生かし方である。

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5.九十九里産はまぐりのしん薯
今回の汁物は蛤で。
だしに蛤の味わいがにじみ出ていた。ほっこりしたしん薯の歯触りが忘れられない。

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6.淡路産平目のお造り
これも瀬戸内の魅力の一つである。
ここで赤身魚が出てこないところが、この店らしいところ。
この造りに甘すぎる日本酒は絶対に合わない、とわたしは思うのだが。

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7.お造り4種(ホタルイカ、ハリイカ、タイラギ、アカガイ)
同じ造りでも、歯ごたえのあるものばかりなり。

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8.うど菜と焼椎茸の胡麻和え
これまた定番。ゴマクリームでメリハリを効かせる心憎さ。

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9.琵琶湖産わかさぎ南蛮漬け
ワインはここで3本目のリースリングが登場。
不思議とこれが合うんだわ。甘さが退いたはずのリースリングから、得も言えぬ旨味を
感じてしまった、

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10.焼魚 のどぐろ
添えられているのはショウガ。
そろそろコメントを思いつかなくなってきたぞ。

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11.花山葵
ピリリと舌を刺すのが何とも美味しい。

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12.自家製からすみ
何と言われても、これだけは日本酒が合う。

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13.こはだ
軽く酢で締めたもの。

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14.鹿児島産竹の子と一寸豆
何で今ごろタケノコが、と思ったooisortaroさんが、まさか冷凍では・・と言われて、
UTAさんが大笑い。
わたしもそうじゃないかと思いましたがな。もうあるんですね、タケノコ。

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15.稚鮎の天ぷら
まだ鮎は解禁ではないはずだが・・海のものは今でもあるそうな。
これ、メチャ旨かった。

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16.こごみの天ぷら

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17.香川産ホワイトアスパラの天ぷら
これも、この季節にあるのかな、と思わせる新鮮なもの。

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毎度の炊き込みご飯ができあがったようで

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18.帆立とうすいエンドウの炊込み御飯
2膳目のおこげが実は美味しいのだ。

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19.うぐいすもち
お皿と餅の色あいがいいですねえ。

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1.四恩醸造 "クレマチス(橙) 2008" (甲州)
2.マルク・ペノ "La Desiree 2007" (ミュスカデ)

wakoさん持参のクレマチス。
ブル魂さんに飲ませてもらっていなければ、当然初めてである。
日本のワインがここまできたか、フランスの地ワインにも引けを取らない面白さと
将来性があるように感じた。
すぐ売り切れるようだが、価格は1000円台らしく、それこそ本来のワインの価格ではないか。
これ、自宅にも欲しいなあ・・

2本目のペノはUTAさんに持参いただいた。
2006よりちょっとシャープだが、やっぱりとろみはしっかりある。
緑家さんが、半分甘口ですねと言っておられたが、確かにそうだと感じた。
これは、もっともっと低い温度で飲んだ方が良かったように思う。

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3.ドクター・ビュルクリン・ヴォルフ
  "ヴァッヘンハイマー リースリング シュペートレーゼ ハルプトロッケン 1997" (リースリング)
4.メゾン・ルロワ "ブルゴーニュ・ルージュ 1998" (ピノ・ノワール)

何を隠そうわたしは昔からリースリング大好き人間で、徐々に酸性人になったのだが、
このトロッケンはよろしおま。
ワカサギの南蛮漬けとは奇跡のマリアージュであった。
これでも緑家さんは残糖があると感じられたようだが,彼もやっぱり酸性人か。

ルロワのACブルゴーニュは、わたしの最後の98の1本。
これまで開けたボトルでは,明らかに魅力に欠ける上、5人で分けると真価が分かりにくい。
例の干しぶどうの甘~い熟成香が、開栓直後にはちっともしない。
30分くらいでほのかに香ってきたが、それでも前回のボトルには及ばなかった。
ただし、翌朝にはこのワインの香りの記憶がしっかり残っていたから、
やはりわたしの気に入りの品種なのだろう。

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5.ジャッキー・トルショー "ブルゴーニュ・ルージュ 2004" (ピノ・ノワール)
6.エゴン・ミュラー "シャルツホフ 2004" (リースリング)

初めて知ったトルショーの香り。
こんなにも香るワインを造る人だったのか。
ビオ香だがわざとらしい鰹香ではなく、香水のように柔らかく果実と花の香りを放つ。
しかしボディはたおやかで、和食にはきわめてしっくりくる。

最後のリースリングは、緑家さんのプレゼントで、うぐいす餅のあとのデザートワインであった。
決して果実の甘さを押しつけるでもなく、それまでの料理の記憶を洗い流すでもなく、
節度と気品のある果実味を感じた。
え?これが2000円台?ちょっと信じられない。

実はわたしは超の付く日本酒党だった。
全国の名だたる吟醸酒を片っ端から飲んだことがある。
しかしこの歳になって、ほとんどの日本酒が甘すぎると感じるようになってしまった。

もちろん今でも日本酒は大好きではあるが、この直心の料理に合うものはなかなか無いのでは、
と思ってしまう。
大西さんがリストアップされている兵庫を中心にした日本酒も悪くないが、
店を出る時の幸福感ではなぜかワインに及ばない。
我ながら不思議ではある。

それにしてもこの日のメンバー、食に対する関心が尋常ではない面々ばかりだから
どいつもこいつも、じゃなかったどなたもこなたも個性的で、
まるで桃太郎さまご一行がやって来たような賑やかさであった。

瀬戸内料理に慣れ親しんだUTAさんにとっては、子供の時からの身近な料理でも、
関東のお二人には新鮮であったかも知れない。
食の東西の違いも感じさせた,面白い会であった。

きっと店主も奥さんも、2倍疲れられただろうと思う。
これからもどうぞよろしく。
またメンバーの皆さん、おみやげありがとうございました。