まだ硬い・・ラマルシュ05 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


(右)フランソワ・ラマルシュ ブルゴーニュ・ルージュ 2005
購入日    2007年7月
開栓日    2008年7月6日
購入先    キタザワ(まるやま かも?)
インポーター エクセラ
購入価格   2480円

今週木曜日、マックのノートを携えて、三重県の津まで遠征講演に出かけてきた。
話す内容はいつもと同じで、学問的な話で奇抜な話ができるわけはなく、
大阪人らしく笑いを取ることに精を出す。
しかし、三重県人は笑わない・・・

同行してくれた大阪のメーカーの人も、
「大阪ならあそこで大爆笑なんですがねえ」
と気遣ってくれる。
講演で笑いを取ることに意義を見いだしているのは、大阪人だけなのだろうか。


さて、ラマルシュのレジョナル05、1ケース近く購入し、これが2本目である。1本目の印象はこちら
その記事のコメントでhirozeauxさんは、2004以上の出来と書いておられるが、残念ながら
わたしにはまだそれが実感できない。

2004は2~3本開けたが、すでに柔らかで薄いながら深く、ラマルシュの美点を多々見いだせる
出色のACブルゴーニュであった。
しかし昨年の10月に開けた2005は、当時まだ硬く、魅力を感じなかった。
あれから半年以上も経つし、それなりの変貌を期待して開栓したのだが、残念ながら今でも若い。

何となく四角張っていて、1年前の2004とはえらい違いだ。
まだまだ蕾っぽくて開いておらず、芳香も立たない。
ただ、今回の1本はポテンシャルを感じさせたが、これが良年05の力なのだろうか。
04と比べると早開けには向かず、相当分かりにくく、肌触りの柔らかさにも乏しい。

ボルドーの5大シャトーなど、いつ開けても若々しいグレイト・ヴィンテージよりも、
オフヴィンの早開けの方が開いていて美味しいことがある。
5大シャトーとACブルを一緒にするな、と言われそうだが、このワインにも同じことを感じる。

今飲んでもも若すぎて硬いし、しばらくはこの状態が続きそうだ。
半年ちょっとの時間経過ではびくともしないのだから、これは当分お蔵入りだ。
もし1~2本しか買っていなかったら、このワインの真価を知らずに終わっていたと思う。
いつも書いていることだが、こんなすそものワインを3年も5年も置いてから飲む飲み手など、
どのくらいいるのだろうか。