達人向けか・・ジョルジュ・ミュニュレ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレ ニュイ・サン・ジョルジュ 1er レ・シェニュ 2001
購入日    2005年10月
開栓日    2008年5月17日
購入先    かわばた
インポーター テロワール
購入価格   3880円

ジョルジュ・ミュニュレは、心の底で畏怖する飲み手Chobiさんが大好きな造り手だ、といつか書かれていた。
経験不足のわたしは、90年代のこの造り手はほとんど知らなくて、2000年以降のものは
ずいぶん細身で酸味が強く、まだまだ置いておかなければ飲めないな、と思っていた。

そろそろ飲めるか2001、というのがこのワインへの興味である。
わたしは酸性人だが、それでもどことなく果実の甘みを捨てきれなくていさぎ悪い。
口をすぼめるほどの酸っぱいワインを、旨い旨いと言って飲むような変人?ではないのである。

開栓前のイメージ通り繊細で薄いが、その薄さの中に微妙にさまざまな旨味が隠れている、という
いかにもブルゴーニュの通が好みそうなワインであった。
このワインは、濃くて甘いのが好きな飲み手には受けない。
これを飲んでさまざまな形容詞が浮かんでくるようなら、かなりの手練れではないだろうか。
2日目にもバランスは崩れず、現時点でもまだまだ若い印象で、あと3年くらいした時点での
姿が楽しみであると思った。

ここでも名指揮者カール・シューリヒトの名前が浮かんでくる。
相当音楽を聴き込んだ人でないと、ほんのわずかの表情の変化に気付かず、スルーしてしまうが故に、
その真価に気付きにくいのである。

3年前とはいえ、この価格は良心的である。
昨年このワインの2005を1本だけ押さえたが、何と価格は9000円にもなっていた。
もはやまともに日常飲める価格ではない。
また書くけれど、手持ちのワインが無くなったら、おそらくブルゴーニュとはおさらばせざるを
得ないだろう。